「武も馬から・・・」
なんて時代が遠い過去になってしまったことを感じさせられた、武豊騎手の2週連続落馬。しかも、今度は不運な骨折もついてきた。
クラシックを睨む素質馬が続々と登場し、来春に向けた路線に乗れるかどうかを必死で競いあうこの時期にブランクができてしまう、ということは、リーディング上位を争うジョッキーにとっては致命的な出来事とも言えるわけで、来季の騎手間の勢力図には、大きな変動がもたらされるような気がしてならない。
そんな中、嬉しいニュースも。
「日本中央競馬会(JRA)は24日、ジャパンカップ(30日、東京競馬場)に出走予定のメイショウサムソン(牡5歳、栗東・高橋成忠厩舎)について、もとの主戦騎手だった石橋守騎手が騎乗すると発表した」(日本経済新聞2008年11月25日付朝刊・第37面)
大きな批判を浴びた1年前の乗り替わり騒動が、遠い昔のことのように思えてしまう今日この頃。
もっと早いタイミングで戻すべきだった、という声もあろうが、こういうめぐり合わせで、石橋守騎手が大舞台に戻ってくる、というのも一つの運命なわけで、府中の直線でサムソンの劇的な再覚醒を見届けることができるのであれば、関係者にとってもファンにとっても、この一年は決して無駄なものではなかった、ということになろう・・・。
週末が楽しみだ。