試合結果が確定した瞬間から、夜のスポーツニュースをハシゴしている間まで、ずっと興奮がさめず、おかげでこのエントリーを書いているのは翌日(7日)に入ってからだ。
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確かに、理論上はジェフが勝って、ヴェルディとジュビロが負ければ、勝ち点1つの差で残留を免れる、ということになっていた。
だがそんなものは所詮机上の計算で、フクアリで迎え撃つ相手は、決して相性が良いとはいえないFC東京だったし、他の2チームが揃って負ける可能性も決して高いとはいえなかった*1。
しかも、試合が始まってみれば、この3チームの中で、前半が終わって相手にリードを許していたのはジェフユナイテッド千葉、ただ1チームだけ。
後半に入っても開始早々失点し、0-2になったニュースを聞いた時は「これで終わった」と、おそらくクラブの歴史上「最後」になるであろうJ1での試合を見に行けなくなかったことを悔やんでいた・・・。
そこからの数十分の間に起きた出来事についてはあらためて書くまでもなかろう。
後半29分に谷澤−新居という途中交替選手のホットラインで1点をもぎ取った後、津波の如く10分ちょっとの間に計4点を奪い取る猛攻。
その瞬間、フクダ電子アリーナがどれほどの熱狂に覆われていたか想像するだけで嫉妬の念に駆られるくらい、あの場にいたサポーター諸兄を羨ましく思う。
これが、1週間前のエントリー*2で偉大なる預言者(!)BigHopeClasic氏がコメントしてくださったような「チームの見えない力」(古河のDNA?)のおかげなのか、それとも今季監督とともに移植されたリバプールのDNAのおかげなのか*3、あるいはFC東京(特に今野選手w)のボランティア精神のおかげなのか、は分からないけれど「奇跡」と呼ぶに相応しい何かがそこにあったのは確かだろう。
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冷静に考えれば、第34節の主役は、あくまでも北の地で手堅く連覇を遂げた鹿島アントラーズで、フクアリで繰り広げられていた熱闘は、所詮15位から17位までの格付けを争う低次元の順位争いに過ぎない。
あそこまで追い込まれる前に、開幕当初から(せめて3試合に1試合でも)あれだけの集中力をチームが発揮できていたなら、貴重な土曜日の午後に、つながらないネット速報の更新をはらはらしながら待つ必要もなかった。
そして、イビチャ・オシム元監督の言葉を借りるまでもなく、
「これを教訓にフロントは学んでほしい」
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jleague/headlines/20081206-00000060-kyodo_sp-spo.html
というのが、多くのサポーターに共通する思いでもあるはずだ*4。
久々に降格争いを味わって感じたのは、やっぱりこれほど心臓に悪いものはない(昔に比べれば達観するようになってはいるものの・・・)ということ。
来季もあまり期待せずに眺めるつもりではあるが、クラブには、間違っても千葉神社や姉崎神社とタイアップして「落ちない御守り」をグッズで売り出す、なんてことのないように・・・とお願いしたいところである*5。
*1:優勝のかかった川崎Fを敵に回すことになってしまったヴェルディはともかく、大宮相手のジュビロが最低でもドローで勝ち点1を得る可能性はかなり高いように思えた。
*2:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20081130/1228063665
*3:リバプールと言えばやっぱり数年前のCLの決勝戦だから・・・
*4:ただし、以前のジェフなら秋くらいまでグダグダの体制を引きずってもおかしくないところで、(このチームにしては)早い段階で監督交代、選手獲得という手を打ったのは、ちょっとした進歩、なのかもしれない。
*5:かつて売り出してたチームが今どういうことになっているか考えれば・・・(以下自主規制)。