ブエナビスタはハイジの子。

最近の為替相場では、円が13年何ヶ月ぶりかの高値を記録した、と話題になっているようだ。


確かに、学生時代、某サークルの夏合宿か何かで、テレビ見ながら「今海外旅行行かないと損、損!」とか「有り金全部はたいてドル買うか」なんて会話が飛び交ってた記憶があるので、ちょうどそれくらいのサイクルなんだろうと思う*1


で、「13年」というキーワードに敏感に反応したのか、阪神ジュヴェナイルフィリーズ(当時はもちろん違うレース名だった)で、ビワハイジの子供、ブエナビスタが13年越しの母娘制覇をやってのけた。


ビワハイジが勝った年のあのレースの2着はエアグルーヴ


長期休養明けだから人気は他馬に譲っていたし、レースの勝ち方自体クラシックを狙うには微妙な「逃げ切り」によるものだっただけに*2、勝利後も意外に評価は高まらなかったものの、後の歴史的名牝を従えてのG1勝利だっただけに、今考えればもう少し評価されても良かったんだろうな、と思う。


大体、当時の日本でカーリアン直仔の持込馬が走ること自体、凄いことだった*3


結局、クラシックで結果を残せないまま長期休養に突入、復活勝利も束の間、ケガで引退に追い込まれた・・・というのがビワハイジのその後だったわけであるが、果たしてその娘は13年後どんな道を歩むのだろうか。


今年の2歳馬の地味さを考えると、年明け以降スターとしての道が約束されているのは確実であるようにも思われるが、為替相場なんかよりも遥かに不確実なのがこの世界の常。


個人的には、母娘2代でダービー挑戦(しかも今度は・・・)といったドラマチックな展開があってもいいと思っているのだが、母同様、夏には名前が消えてしまった、なんてことがあっても決して不思議ではない*4


歴史は繰り返すのか、それとも新しい歴史が作られるのか*5、来年の楽しみがまた一つ増えたような気がする。

*1:あの頃の自分にはドル買う金どころか合宿の帰りの切符を買う金もなかったくらいだから、普通に聞き流していたのだが・・・。

*2:結局、これはマイルが限界だろうという当時の予想はその後のレースでも証明された形になってしまった。

*3:今じゃ、種牡馬の世界も相当ボーダーレスになっているが、当時はまだ“本場の良血”が羨望の眼差しで見られていた。

*4:桜花賞は今日2着だったダノンベルベールの方が、前に来るんじゃないか、と思ったりもするし。

*5:名牝の仔の活躍が続いているのは最近の傾向とも重なる。

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