トヨタの赤字転落報道に思う。

確かに、世界的な不況と為替相場の急変動で、半年前と状況が大きく変わったのは理解できるのだが・・・


メーカー各社の雇用調整に対して、批判的な世論が沸きあがってきているタイミングでの大々的な発表に作為的なものを感じるのは筆者だけだろうか・・・?


半年ちょっと前には“永久に下がることはない”かのような論調で報じられていた原油価格が、今どういう状況になっているかを考えれば分かるように、為替にしても国内外の消費動向にしても、これから来年3月期末までの間にどういう変動を遂げるかなんて予測できるはずもない。


にもかかわらず、第三四半期の数字が出る前から、こういう思い切った「下方修正」に打って出た(しかも極めて極端な想定に基づく業績予測を打ち出した)会社の真意がどの辺にあるのかは、大方察しがつきそうなものである。



メディアで騒がれているほど不況風が人々の生活に深刻な影響を与えておらず、多くの正社員(とその家族)が平和に年を越せるのはなぜか*1、ということを考えると、一連の企業行動を一慨に批判することはできないのであるが、かといって、必要以上に人々のマインドを冷え込ませ、他企業に連鎖的なリストラを促すような情報を安易に流すのは・・・


ちょっと考えものだと思う。

*1:街中の“派遣切り”批判にしても、どこか他人事だ。