有馬記念は、結局ダイワスカーレットがけた違いの強さで逃げ切り勝ち。
「37年ぶりの牝馬優勝」
というところにどうしても目が行ってしまうが、そもそも人気を背負ってこのレースで逃げ切って勝ってしまうなんて、牡馬でもなかなかできるものじゃない。
タップダンスシチーは2着が限界だったし*1、全盛期のセイウンスカイも直線であえなく沈んだ*2。
12戦して8勝2着4回。昨年のエリザベス女王杯が終わってからは、牡馬と混合のG1、G2しか走っていないが、それでも連対率100%をキープし続けている。
ダビスタでもなかなか作れないぞ、こんな馬・・・、というわけで、1番人気の彼女が勝ったまでは順当だったのだが・・・
問題は2着以降。
勝ち馬とまともに競り合えば自爆する、というのは分かっていても、年の瀬のグランプリの上位人気馬ゆえ、捕まえに行かざるを得なかった(しかも馬場の悪い内側を通って)、というところまでは同情するのだが、昨年の覇者にジャパンC馬、菊花賞馬にG14勝の元2冠馬、と揃って討ち死にというのはあまりに・・・。しかも皆負けすぎ*3。
それだけスカーレットが素晴しかった、と言えばそれまでなのだが、直線だけでレースをしたようなロートル7歳二頭にやられてしまったのはちょっと恥ずかしい*4。
ちなみに、年末恒例の“今年の流行から馬券のサインを読み解こう”という悪乗り企画で、“アラフォー”をヒントに・・・なんてネタをチラホラ見かけていたので、自分も4枠の2頭は買っていたのだが、実際に来たのは、“アラウンドフォー(ティ)”ならぬ、
“Around Fourteen”
だった・・・*5。
で、2,3着の馬は先ほども言ったように、競走馬の世界では「後期高齢者」とも言うべき(言い過ぎか?)明け8歳馬だし*6、ダイワスカーレットの勝ち方を見ると、
「私はね、中山の2500mでも逃げ切ることができるんです。あなたと違うんです。」
と言わんばかりではないか*7。
以上、「何だ今年もヒントが隠されていたのか!」と後付けの講釈を並べつつ、もうすぐ2008年の競馬シーズンも終わる*8。
来年は中央にとっても地方にとっても、明るいニュースが届く年であってほしいと願うのみである。