病的な面白さ?

今年も箱根駅伝の往路は大いに盛り上がった。


2区でYGU、日大の外国人選手が実力通りの快走を見せたかと思えば、3区で“日本陸上界の宝”竹澤選手が千両役者の区間新。


挙句の果てには、山登りの5区では抜きつ抜かれつの大熱戦の末、スーパールーキー・柏原選手を擁した東洋大学が、大会前の不祥事の屈辱を跳ね返すが如く、往路優勝を遂げて無冠返上。


そして、記念大会でいつもより多くの学校が出ているにもかかわらず、明日の繰り上げスタート対象校はわずか2校、という予断を許さない展開。


放映するテレビ局としては、願ったり叶ったり、といったところだろうし、選手を送り出している学校にしても、多大なる宣伝効果を期待できるのは間違いない。


だが・・・


去年も書いたとおり*1、こういったショーアップされた大会が、はたして健全な競争と言えるのかと問われれば首を傾げたくなるのも現実なわけで、展開が面白くなればなるほど、ますます複雑な気分になってしまう。



例年の傾向でいえば、今年は往路で大きく出遅れてしまった優勝候補・駒沢大学あたりが危ない*2


すべての選手が(精神的な)ダメージを受けることなく走り終えることができればそれが一番良い、と思ってはいるものの、一視聴者として“熱戦”を見つめる自分の心の中のどこかに、“波乱”を期待する残酷な感情が潜んでいるのもよくよく自覚しているだけに、なおさら複雑な思いに駆られるのである・・・。

*1:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20080103/1199380599

*2:健全な“面白さ”を演出できるかどうかは、おそらく復路に投入されるであろう、駒大の28分台の選手2人が自分の走りをできるかどうかにかかっている・・・。

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