美しき逃走。

自分自身、集団に呑まれると全く力が発揮できないタイプだけに(汗)、「単騎我が道を行く」タイプの逃げ馬が爽快な逃げ切りを決めると気分がいいのだが*1、特に今日の日経新春杯は素晴しかった。


テイエムプリキュアの華麗なる逃走劇!


元々、前年、ハンデ50キロで3着に食い込んでいるのに、今回さらに軽いハンデ(49キロ)で出走、と、G1ウィナーにしては破格の扱い(苦笑)だった上に、1番人気が重賞初挑戦*2、2番人気が有馬棚ボタ2着のアドマイヤモナーク、という顔ぶれのレースだったから、冷静に考えれば意外でもないのかもしれないが、それでも、引退を伝えられていたレースを、阪神JF以来(実に3年1ヶ月ぶり!)の勝利で(しかも痛快な逃げ切りで)飾ったのは、やはり賞賛に値すべきことだろうと思う。


これが重賞初勝利となった荻野琢真騎手にとっても、忘れ難いレースになったことだろう。



ちなみに、テイエムプリキュアは、ある時期まで中距離馬だと思われていた節があって*3オークス以降、去年の万葉Sまで1年半以上(10戦)、長い距離を走っていなかった。


その後、2400M以上の重賞では、日経新春杯・3着、ダイヤモンドS・6着、アルゼンチン共和国杯であわやの4着、とそこそこの走りをしていたことを考えると、もう少し早くこの適性に気付いていれば、と悔やまれるところ。


やはり何事も適性を見極めることは大事なのだなぁ・・・と改めて思った次第である。余談ながら。

*1:もちろん、単騎最後方を行く馬が直線一気の追い込みを決めるのも気持ち良いのだが、やっぱり見栄えがするのは“単騎逃げ”の方だろう(というか、人気薄の馬が最後方にいると場内ビジョンにすら映らなかったりするので、広いコースだと展開が分からなくてつまらない。

*2:一応未勝利から4連勝中だったとはいえ・・・

*3:3歳時のオークスで惨敗した印象が強かったのかもしれない(恐らく出遅れたのが原因だったのだろうが)。

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