嫌われる刑法学者?

まぁ、何でも反対するのが野党の野党たるゆえんだとしても・・・だ。


これはひどい

民主党は19日、政府が提示した八機関十六人の国会同意人事案のうち、人事院人事官に産経新聞社の千野境子元取締役を充てる案を不同意とする方針を決めた。中央社会保険医療協議会委員に首都大学東京前田雅英都市教養学部長を再任する案にも反対。」(日本経済新聞2009年2月20日付朝刊・第2面)

産経新聞社の記者の公職就任に民主党が反対する理由はまだ理解できる*1のだが、前田教授不同意の理由がどう考えても理解できないので、いろいろとあたってみたところ、どうも以下のような理由らしい。

「医療問題全般を議論するのにバランス感覚の点で適格性を欠く」(毎日)

「刑法の専門家だが、医療事故対応は刑法的アプローチでは合わない面もある」(読売)

「刑法の専門家として医療関係者を萎縮させる発言が目立つ」(共同通信


確かに、大野病院事件判決に対する厳しい評価など、前田教授自身のこれまでの発言に、ある種の思想性が見え隠れしていたのは事実だとしても、協議会が教授一人で構成されているわけではない以上、「不同意」という手段で教授を排除するのは明らかにおかしい。


現在公表されている委員名簿*2を見れば分かるように、委員の中には医療機関関係者もいれば健保サイドの代表者もいるわけで、多角的に物事を検討する、という見地からは、少なくとも一人くらいは、“強硬派”がいないと、委員構成上もバランスをとることは難しいだろう。


かの党としては、政局に絡めて、不同意人事案についても揺さぶりの材料にするつもりなのかもしれないがl、それにしても・・・という思いは、どうしても残ってしまうのである・・・。

*1:建前上の理由はナンセンスだが、背景を考えればまぁ・・・(笑)。

*2:http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/12/s1201-5.html