「やっぱりイチローだね!」
とか、
「やっぱり日本は野球だね!」
とか、そんな祝勝ムードで全てが総括されてしまいそうな雰囲気。
散々、「侍ジャパン」を揶揄していた週刊誌の紙面も、明日以降は、賛辞と美談で埋め尽くされるのは目に見えている。
確かに、「米国に負け、韓国にも負け越したのになぜか優勝した」前回の大会に比べると、キューバ、米国を撃破し、韓国にも最後に勝ち越して、名実ともに「最強」を証明した今大会の方が、より価値があるとは自分も思っているのだが・・・。
仕事そっちのけで、ワンセグだのインターネットの速報だのにかじりついている周りの連中の姿には、どうしても違和感を禁じえなかった。
ストーリー性の強い大会だったから、1次ラウンドあたりからずっと見ていれば、また違った感慨があったのかもしれないが、結局、決勝戦も含めてほとんど試合をライブで見ることはできなかったし、見ようとも思わなかった、というのが正直なところなわけで。
まぁ、こういうときは、時流に乗って一緒に喜ぶのが世の中の流儀なのだろう。
筆者のようなひねくれモノにとって、それが一番難しい話なのだけど(苦笑)。