1960年代の香り。

ここのところ、毎週日曜日の夜になると、TBSのドラマにチャンネルを合わせてしまう、という良くない傾向が続いている。


ドラマが始まった時に、あんだけ皮肉をかましながらも*1、結局はテレビ局の戦略にはまってチャンネルを合わせてしまう自分の意志の弱さには、呆れるほかない。



もっとも、何度見ても、ドラマの中身に関する評価はそんなには変わっていない。


佐藤浩市にしても、高橋克実堺雅人にしても、俳優としては、自分が好きなタイプの素晴らしい演技派だし、ドラマの中での武骨感漂うキャラ設定は悪くないと思う。


ただ、以前にも触れたように、ストーリー上、彼らが“頑張っている中身”に対する違和感がどうしても拭えないのだ*2


どんなに悪役ヅラして出てきても、結局言ってることは船越英一郎高橋克典の方が正しいんじゃないの?、と思えてしまうから、佐藤浩市が画面の中で吠えれば吠えるほど醒めた気分になってしまう。


行き着くところとしては、あの舞台になっている1960年代と同じ時代感覚を共有していないと、メインキャラクターには感情移入できないんだろうなぁ・・・*3、というのが自分の結論なのであるが、選挙も近いこの時期のこと。世の受け止め方がどんなところなのかは、気になるところではある*4

*1:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20090705/1246807524

*2:政府の主導で民間企業の事業を制約したり、企業そのものを整理統合したりしよう、なんて発想は狂気の沙汰としか思えない。もちろん、特定の規制業種では最近まで(今でも?)行われていた手法ではあるのだが、以前はそういった記事を見るたびに寒気がしたものだ。

*3:いかんせん、原作をちゃんと読んだのはもう10年以上も前のことだけに、もう一度読み返すと、その辺の違和感は多少は解消されるのかもしれないが。

*4:本当はこの後に、別の話題を続ける予定だったのだが、今日はもう眠いので、その件は明日以降に書くことにしたい・・・。

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