祈るサポーターの願いは遂に届くことなく、等々力に散ったジェフユナイテッド千葉。
多くのサポーターにとっては、古河電工時代、そしてJリーグ発足からずっと死守してきた「トップリーグ」での地位を失ったことの衝撃よりも、一昨年、昨年とかなり危うい状況があったにもかかわらず、クラブ側で何ら抜本的な対策が講じられないまま、無力にもこの日を迎えてしまったことへの空しさの方が大きいのではないだろうか*1。
J1での長い歴史の幕引き、という嫌な役回りを、クラブ生え抜きの江尻篤彦監督が引き受けざるを得なかったのは、何とも皮肉なことというほかないが、残留に向けた補強よりもコスト節減の方を重視するような体質のチームだったからこそ、江尻氏がこのタイミングで監督になれた、ともいえる*2。
どんなに幸運な人間でも、3年連続宝くじには当たらない。
チーム強化に向けて必要な努力を怠り続ければ、どんなにお人よしの神様だっていつかは見放す。
ゆえに、今年のジェフは落ちるべくして落ちた。そういうほかないのだろう。
筆者自身は、昨年の残留劇があまりに劇的だっただけに、今年はどこかしらか気が抜けた思いでシーズンを迎え、負け続けるチームを他人事のように眺め、そして、まだ何試合か残した段階での早すぎる降格の報を聞いても、どこかリアリティがないまま、ぼんやりとしている。
1965年のJSL発足から44年。その約半分の期間*3は古河→ジェフユナイテッドと付き合っている自分が、J2に落ちたくらいで、レッズやマリノスを応援し出すはずはないのだが、ここ1〜2年はスタジアムから足が遠ざかっていたのも事実なわけで、来年以降どこまで付き合い切れるかは分からない。
どうせなら、宿敵レイソルも一緒に落ちてくれれば、J2とは思えないくらいの熱さで応援に駆け付けられるんだけど・・・(苦笑)。