いろいろやろうと思って、仕事をため込んだり、資料をいろいろと揃えたりするものの、結局終わってみれば何もできずに終わる、というのが年末年始休暇(というか、長期休暇全般に共通)にありがちな傾向なのだが、今回もご多分に漏れず。
頭の中で風呂敷を広げ過ぎるのがいけないんだろう・・・ということは分かっているのではあるが、こればっかりはどうにもならない。
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今年もそうだったが、箱根駅伝の往路で安定した戦力を抱えるチームが優勝して、かつ、2位以下にある程度の差を付けた時の復路は、結構つまらない展開になることが多い。
襷を貰った直後の5キロくらいをゆっくり入り、最初のチェックポイントの時点で後続に15秒〜30秒くらい差を詰めさせておいて、その後、中盤からラストにかけて徐々にペースを上げる(あるいはペースを落とすことなく走り切る)。そして、次の走者に渡す時には、後続が詰めたはずの差は5秒程度まで縮まっていたり、場合によっては逆に差を広げていたりする。
ハイラップで飛ばして区間新を狙うようなスリルとは無縁。事前に計画したとおりのペース配分で堅実にラップを刻み、たとえ遅れても大きなブレーキにならない程度にまとめる。
もちろん、駅伝出場選手としての平均的な能力の裏付けがあってこそ、の業ではあるのだが、後続のチームに声援を送っている側からすれば、何とも嫌らしいことこの上ないものである*1。
で、考えたのは、もし自分が10キロを30分前後で走れる能力を持っていたとしても(これ自体があり得ない前提だが)、同じような走りができるんだろうか、ということ。
たぶん、性格的に、「最初の5キロを押さえろ」と言われても、自分の性格からして、調子が良いと感じた時は、ガンガン飛ばして行っちまうんじゃないか、と思う。
本当にコンディションが良くて、そのまま最後まで行ければ、出来過ぎなくらいのいいタイムが出ることがあるかもしれないが、コンディション等の問題でヘタるようなことがあれば、大ブレーキを起こすことになる可能性も高い。
リスクが高すぎて、自分が駅伝部の監督なら、多少タイムが劣っても他の選手を使う・・・そんな走り方しか今の自分にはできないような気がする。
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幸いなことに、自分が仕事をやっている環境は、テレビカメラで一挙一頭足が全国の視聴者に監視されるような環境ではないし、この先そういう環境に身を置くこともまずないだろうな、とは思う。
だが、↑で書いたような話は、仕事の進め方、というか人生の歩き方そのものにも、当てはまる部分はたくさんあるわけで、いい歳して突っ走るしか能がないっていうのもどうなのかなぁ・・・と思う時があるのも確か。
賢く抑えるやり方を学ぶべきなのか、それとも、突っ走っても最後までスピードを落とさないだけのパワーとテクニックを付ける方に力を注ぐべきなのか。
個人的には、後者の方に魅力を感じるのだが、さりとて、誰もが五輪代表クラスのスピードランナーになれるわけではない。どんなに鍛えても・・・だ。
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そんなこんなで、いろいろ考えていると、朝まで眠れなくなりそうだが、休みももう終わり。
明日も早いので、今日はこの辺にしておこう。
*1:復路の終盤になってくると、トップのチームだけではなく、2位以降のチームや、シードギリギリのところを走っているチームも、同じような戦法を取ってくる(あくまで前後で競っているチームがないことが前提だったりするようだが)から、レース自体がこう着状態に陥ってしまうこともままあったりする。