欧州選手権と並ぶISU公式大会であるにもかかわらず、五輪直前という間の悪さもあって、米国代表勢はもちろん、地元のキム・ヨナすら出場しなかった四大陸フィギュア。
そんな中、満を持して出場した浅田真央選手、鈴木明子選手の日本勢は、見事ワン・ツーという結果を残した。
浅田真央選手がSPでジャンプを失敗し、鈴木選手だけでなく全米6位のDobbs選手*1にも後れを取る、という意外な展開になってしまったことで、今大会の出来を本番に向けての不安材料として指摘するムキもあるようだ。
だが、今季、フランス、ロシアの2大会でしかスコアを残していなかった浅田真央選手が、「公式大会」でショート、フリーともに「シーズンベスト」を大幅に塗り替えるスコアを出した意味は計り知れないし、昨季までの国際大会の実績が乏しい鈴木選手にしてもそれは同じこと。
意地でフリーでトリプルアクセル(だけは)2回きっちり飛んできた浅田真央選手に、3回転ループからのコンビネーションの失敗をその後のジャンプで取り返した鈴木明子選手。
決してパーフェクトな状況ではなくても、最後まで集中して滑ればそれなりの成績を残せる、という経験をしたことが、本番で“直行組”と差を付ける何かにつながればなぁ、と期待してしまうのであるが・・・。
いずれにしても、1ヶ月先にはもう結果が出ている話。
真摯なアスリートたちが、一世一代の晴れ舞台で悔いのない結果を残すことを、ただ祈るのみである。
*1:とはいえ、ここ数年GPシリーズで活躍してきたエミリー・ヒューズ、アリッサ・シズニー、キャロライン・ジャン選手あたりよりは遥かに上位なのだから(http://www.usfigureskating.org/leaderboard/results/2010/64740/results.html)、決して力がないわけではないのだろうが・・・。