ワールドカップが始まった。

音を消せばいつものワールドカップとそんなに変わらない光景なのだが、音を付けると、ブブゼラの響きに圧倒される・・・そんなワールドカップが始まった。


2日目の日程を終えた段階(土曜日の夜の時点)では、大きなサプライズはまだ起こっていないようだが、欧州でも米大陸でもないところで開催されているワールドカップだけに、大陸間の勢力図が変わるような大きな変化にも期待したいところだ。


アフリカ大陸の広大さを考えると、「南アフリカでやっている=アフリカ勢躍進」という結論に安易に飛びつくのは避けたいところだが*1、欧州勢にとって逆風が吹くのは間違いないように思われる。


というわけで、少し遅くなってしまったが、今大会も一応、“当たるも八卦”。


グループA

ウルグアイ
南アフリカ
▲メキシコ
×フランス

初戦を見る限り、地元南アフリカはかなり強い。パレイラ監督の下、モチベーションも高く戦術的に統制も取れている。


なので、ここはギリギリ2位でも抜ける可能性が高いとみて、後は中米の雄と南米のダークホースの対決と予想。


個人的にはフォルラン大好きなので、ウルグアイには是非決勝Tまで勝ち残ってもらいたいところなのだが、メキシコも相変わらずしたたかな試合運びができるチームだけに、この辺は22日の最終戦まで先が読めないところだ。


フランスは、戦前から言われているように、さすがに今回はツライだろうと思う。アンリはピークを過ぎ、リベリーにも大会前にゴタゴタあって、しかも次の監督の話が今から出てきているような状況では・・・

グループB

◎韓国
○アルゼンチン
×ナイジェリア
×ギリシャ

初戦を見る限りでは、韓国トップ通過でいいんじゃないかな、という印象。
とにかくスピードがあるし、パスもきれいにつながる。相手がグループ最弱だったギリシャだったことを考慮しても、ゴール前の制空権を握り、後半になっても全く足が止まらなかったあの強さは今大会最大の脅威になるだろう。


アルゼンチンは初戦勝つには勝ったが、あまりに自由奔放過ぎる印象で、相手に戦略を練られて長所を潰されてしまうと、どうにもこうにも手がでなくなってしまうんじゃないかと・・・。もちろん、個々の選手の能力は、こざかしい戦術を遥かに凌駕できるレベルだし、監督以下、勢いに乗ればあれよあれよと勝ち進んでいく可能性もあるのだが。


後の2チームは、ちょっと分が悪いと思う。ナイジェリアは韓国相手には善戦すると思うけど。

グループC

イングランド
スロベニア
アメリ
×アルジェリア

ここのところイマイチぱっとしないイングランドだが、カペロ監督の勝負強さは絶対どこかで発揮されると思うので、ここは順当に抜けてくれることを期待。出だしは何となく欲求不満感のあるドローだったが、そういう時の方が後々力を出してきたりもするもので。


後は、国際的知名度は低いが関係者の評価は高いスロベニアがどこまでやるか、が見どころだろう。
旧ユーゴの流れをくむチームだけに、セルビアと並んで個人的には応援したい。

グループD

セルビア
▲ドイツ
▲ガーナ
△オーストラリア

スロベニアのところでも書いたが、個人的に旧ユーゴ系のチームへの自分の評価は高い。国内メンバーだけで遠征して日本を完膚無きまでに叩きのめすあたりからも、前評判以上の強さは持っているんじゃないかと思う。
初戦のガーナ戦で勝ちきれるようなら、トップ通過もあるんじゃないかと思うが・・・。


ドイツはバラックの負傷離脱があまりに痛い。最終戦でのガーナとぶつかるまでに勝ち点を積み上げておかないと、グループリーグ敗退もありうるんじゃないか、と思う。
06年の時は4年後はどんな強いチームになるんだろう、と思ったチームだし、ユーロでも準優勝という結果をきっちり残しているのだけど、今回は地の利もないだけに・・・。

グループE

◎オランダ
○日本
デンマーク
×カメルーン

自分の国が入るグループの行く末を評論家的に議論するのは好きじゃないので(苦笑)、内心を推し量っていただければ・・・。日本代表についてはまた別稿で(苦笑)。

グループF

パラグアイ
○イタリア
×スロバキア
×ニュージーランド

たぶん上位2チームにとっては、8つの中で一番楽なグループだと思う。
イタリア、パラグアイのどっちが1位で抜けるかは初戦の直接対決の結果次第だろうか(円熟期に差し掛かったサンタクルスの爆発に期待してパラグアイを上に推しておく)。


イタリアは力が落ちた、と言われているけど、そういう時の方が意外に底力を見せたりするものだ。監督は前回と同じリッピだし、まとまり的には欧州で一番かもしれない。

グループG

◎ブラジル
コートジボワール
ポルトガル
北朝鮮

とっても厳しいグループだが、ブラジルのトップ通過は揺るがない。
ドゥンガ監督が築いたブラジルらしからぬ盤石な組織は、こういうグループでこそ真価を発揮するんじゃないかと思う。


後はどこが抜けるか結構難しい。
2位争いは、コートジボワールポルトガルという初戦の結果に左右されるところが大きいと思うが、ポルトガルC・ロナウド以外の選手たちに迫力が感じられないだけに、また02年以前のような“グループリーグで善戦”レベルのチームに逆戻りしてしまうんじゃないかという予感もする。


北朝鮮がブラジル戦で先制ゴールを決めたりなんかすると世界は驚くだろうし、鄭大世ならそれくらいのことは仕出かしてくれるような気がしているのだけど・・・。

グループH

◎スペイン
○チリ
▲スイス
×ホンジュラス

ここはグループ内の力関係は結構はっきりしているんじゃないか、と思うところで、スペイン無敵艦隊は気持ちよく勝ち進むことだろう。
ヘタに2位にでもなろうものなら、1回戦でブラジルの餌食になってしまうので、そう簡単にファンの楽しみを奪わないで欲しい(笑)、と他の3チームには空気を読んでいただいて・・・


チリとスイスの力関係はよく分からないが、南米予選2位抜けのチリの方が、今大会では有利なんじゃないかと思う。ホンジュラスのストリートサッカーとスイスの堅守のかみ合わせっていうのも面白いのだが、残念ながら中継はスカパーだけの模様。


以上、総合すると、決勝トーナメントの組み合わせは、

ウルグアイ  × アルゼンチン
イングランド × ドイツ(ガーナ)
‐‐‐‐
オランダ   × イタリア
ブラジル   × チリ
‐‐‐‐‐‐‐‐
韓国   × 南アフリカ
セルビア × スロベニアアメリカ)
‐‐‐‐
日本   × パラグアイ
スペイン × コートジボワールポルトガル

といったところになるだろうか。


隔大会躍進の法則からいっても、この4年間の充実ぶりを考えても、今大会は闘将ドゥンガが率いるブラジルがバリバリ鉄板の優勝候補になるはずで、前評判の高いスペインは、今回もベスト8、ベスト4くらいまでが限界かなぁ・・・と思っているのであるが、その辺は決勝トーナメントの組み合わせが決まってから、またあらためて、と思っている。

*1:別にインドネシアベトナムでW杯が開催されたからといって、日本にとって物凄く有利か、といえばそんなことはあるまい。同じエリアでも国が違えば状況は大きく変わる。