それでもなお、伝統の力。

今大会思わぬ不振にあえいでいたイングランドだが、さすがは名将カペロ監督。
入れ替えたメンバーが得点に直結する活躍を見せて、何とかグループ2位で決勝T進出を決めた。


個人的には、オシムヒディングも推していたスロベニアが、最初の2戦で、プロの見立てにたがわぬ見事な戦いぶりを見せていただけに、最終戦の「1点」で決勝T進出を逃した、という事実が極めて残念に思えてならないのだが*1、こういう大事な場面で「1点」が取れるかどうか、というところに、新興国と伝統国の違いがあるのも現実だろうと思う。


手負いのルーニー以下、期待された選手たちの動きがいまいちパッとしない状況でも、もぎ取った1点を盾にそのまま押し切って勝ってしまう。


「グループに属する全てのチームが決勝T進出可能」という状況で迎える大一番でそれができるチーム、っていうのは、やっぱり世界中を見渡しても限られているのかな、というのが率直な印象だ。


実質的にベスト16の枠を争う相手が目の前のチームだけに限られていて、しかもその相手が強豪だが伝統国ではない、という恵まれた状況に置かれている日本人としては、スロベニアという小さな国に訪れた悲劇に同情の念を抱かざるを得ないのであるが・・・。

*1:アメリカ戦のハーフタイムの時点では決勝T進出をほぼ手中に収めていただけに・・・。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html