特許出願件数2ケタ減の衝撃

あちこちで減っている、という話は聞いていたが、ここまでとは・・・。

「2009年の日本国内での特許出願件数が約34万8600件と、前年比10.8%の大幅減となったことが特許庁の年次報告書でわかった。減少は4年連続だが、2ケタ減は1980年以降で初めて。とくに輸送用機器や化学、電気機器などの業種で出願件数が落ち込んだのが響いた。」(日本経済新聞2010年7月20日付朝刊・第3面)

特許出願の数は、多ければ多いほどいい、というものでもないし、どの企業でも“とにかく出せ”的な流れが一息着いて、中身をじっくり吟味して出願するようになってきているのだ、と考えれば、そんなに悲観するようなことでもないだろうとは思う。


ただ、一時の知財バブルの追い風がぱったりと止み、さらに追い打ちをかけるような世界的不況の中、ここ数年の間に“コストセンター”としての知財部門に強い逆風が吹き始めている、という話もあちこちで聞くところで、社内外の“特許でメシを食っている人たち”の将来を考えると、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。


特許事務所の中には、いずれあと数年の間には訪れるであろう中国企業の特許出願ラッシュで息を吹き返すところも出てくるだろうし、どんな会社でも社内での特許部隊のニーズが完全になくなってしまうようなことは考えにくいのだが、力のない者は確実に淘汰される・・・そんな時代になってきていることは間違いないだろう。


こういう時だからこそチャンス。
そう考えられるような前向きさがある人には、わくわくするような状況だろうとは思うのだけれど・・・。