パ・リーグのクライマックスシリーズで、王手をかけられたところから3連勝した千葉ロッテマリーンズが、まさかの日本シリーズ進出を果たした。
いくら相手がCSシリーズに滅法弱いソフトバンクだったから、といっても、リーグ戦3位からの“上位なぎ倒し”はこれまで例がなかったこと。
首位チームに与えられていたアドバンテージをひっくり返してのこの結果だし、今年のパ・リーグは、上位3チーム(正確には4チーム)まではどこが首位で終わっても不思議ではないくらいの実力接近状態だったから、ルールに則って日本シリーズに進出したロッテを批判することは誰もできないはずだ*1。
とはいえ、かつて10・19の悲劇とか、10・12の奇跡とかをハラハラドキドキしながら眺めていた*2身としては、たとえ「勝率2厘差」でも2位になったら決して日本シリーズの土は踏めない、というペナントレース終盤の緊迫感が何となく懐かしくも思えるわけで*3、今年のロッテの下剋上ぶりの鮮やかさゆえに、来年以降いろいろ議論が噴き出してくるんじゃないかな、ということを何となく(期待しながら)予想してしまうのである。