関心の所在は人それぞれ

今日、ニコニコ生放送で放映されていた『徹底解説!私的録画補償金』(MIAU Presentsネットの羅針盤)という番組。

著作権系ブログで有名な大塚先生が出演されている、ということもあって、自分も番組冒頭からほとんど見ていたのだが、どちらかといえば補償金制度の概要の説明の方に時間が割かれていて、本来のテーマであったはずの「東芝録画補償金事件判決」の解説の話題の方が、もうひとつ盛り上がらなかった(それゆえ大塚先生の出番も少なかった)というところに、少々物足りなさは残る。

あと、ユーザー団体主催の番組だけに、どうしても「対象機器」該当性の論点の方に関心が向かってしまうのは、やむを得ないところだったのかなぁ・・・という印象もあり*1

もちろん、馴染みの薄い「録画補償金」について解説する企画を行い、それを3万人近い視聴者が見る、ということが、非常に意義のある活動であることに間違いはないわけで、今後もこういう企画は続けていって欲しいものだと思うところである*2

(参考までに過去エントリー再掲)
http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20110111/1294680786
http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20110112/1294768512

*1:個人的には、今回の判決の一番のインパクトは、「録画補償金をメーカーが肩代わりしている、という現在の慣行が、法文上当然に導き出されるものではない」という点にあると思っているので、この点はもう少し掘り下げても良かったんじゃなかろうか。MIAUの立場的には評価が難しいポイントであるのは重々承知の上で。

*2:「録画補償金」に限らず、著作権問題をユーザー向けに分かりやすく解説してくれるメディアって、なかなかないものだから・・・。

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