Never Ending Story

21世紀に入って最初の10年の真ん中を迎えようとする、まだブログというものがこの世に普及しだして間もない頃、日々、爽快に啖呵を切り続ける一人の司法試験受験生のブログの存在に、自分は気付いた。

司法バブル真っただ中、あちこちで受験生ブログが乱立する中、一瞥して通り過ぎることもできたはず。

でも、なぜか、その作者の、節々からほとばしる熱いオーラが、自分を捉えて離さなかった。


受験生としては実力の違いを見せつけながらも、慎ましやかな人としての謙虚さは忘れず、あと一歩が続く中での受験生特有の迷いも隠さず、多くの読者から愛憎入り混じった惜別の言葉を何度となく送られながらも、最後の最後で立て直して、目指した道のスタートラインに立った・・・

そんな姿を見守っているうちに、気が付けば自分も、その人の背中を周回遅れながら夢中で追いかけていた・・・。


弁護士登録からはや1年半、あの「ぷーさん」が遂に自らの看板を掲げて、業界に風穴をあけるべく、立ち上がろうとしている。

そして、それと同時に、7年6カ月の間続いた「ぷーさん」の歴史に、自ら幕を下ろそうとされているようだ。
http://highway-star.cocolog-nifty.com/pooh/

残念なことではあるが、それも、この先に向けた思いの強さゆえ、なのだろうから、しがない往年の一読者としては、今後の「(元)ぷーさん」のご健闘を、遠く離れた空の下で祈るほかない。

ただ・・・・

今、一つだけ、自分が確信していることがある。


何年か後、この古臭い、停滞しきった、近頃は景気のいい話もロクロク聞かないようなこの業界に静かな地殻変動が起きた時、その真ん中にいるのは、かつて「ぷーさん」だった一人の弁護士に他ならないだろう、と。

そして、もう、「ぷーさん」という虚構のキャラクターの名を借りるまでもなく、その人の存在それ自体が、一つの“カリスマ”として、この世の中で輝いているだろう・・・と。


遡れば同じバックグラウンドに辿りつく。とはいえ、その後に辿ったプロセスはそれなりに違う。

ゆえに、自分は未だ踏み切らずに、今の場所にいる。

だが、いつか、自分の城を持ち、自分の世界を広げて、大きなムーブメントを作りだす。
その目標に向かって進んでいる、という点においては、自分とて何ら変わるところはない。

だから、今は遠い背中が、ほんの少しでも近付いて見える時が来るように、自分は日々爪を砥ぎ、腕を磨く。


いつか自分も同じ土俵で並び立ちたい。
そう思うから、今回は、惜別の言葉は送りません・・・(笑)。

この先のご活躍を、心よりお祈り申し上げております。

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