サポーターも同じ無念を感じている。

参加辞退寸前から一転。
海外クラブ所属選手でチームを構成する、という条件付きながら、参加に向けての光明が微かに見えたかのように思えたサッカー南米選手権だが、結局、無念の「参加辞退」という結果となった。

「7月にアルゼンチンで開催されるサッカーの南米選手権コパ・アメリカ)を巡り、招待チームとして出場予定だった日本代表が正式に出場を辞退したことが16日、明らかになった。アルゼンチンサッカー協会が同日、日本サッカー協会から受け取った書簡を公表した。日本協会が参加の条件としていた「海外クラブ所属の選手の15人以上の参加」が難しいと判断した。」(日本経済新聞2011年5月17日付け夕刊・第17面)

これまでの経緯については↓を参照。
http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20110410/1302453185
http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20110413/1302996109

確かに、欧州各クラブへの打診を始めてから早々に、所詮は(日本代表にとって)“親善試合”に過ぎないコパ・アメリカへの参加に難色を示すクラブが続々と出てきていたことが報じられていたから、この展開は予想できたところではあるのだが、

「来る南米開催のW杯での躍進、という代表強化的観点」

からも、

「震災を経てますます存在感が薄れつつある、日本という国の存在をアピールする、という外交的観点」

からも、この大会に参加する意義は大きいと思えただけに、何とも無念である。

同じ記事には、サッカー協会の小倉純二会長の、

「私が決めた。行きたくてしょうがなかった。悔しい。」

という発言が掲載されているが、自分ももちろん気持ちは同じ。

欧州のクラブに袖にされる前に、「目先の興行よりも代表を!」という発想で国内のクラブを説得することはできなかったのか、等々、振り返っても意味のないことをいろいろと考えてしまう。

そうでなくても経営が苦しくなっているJクラブが、自分たちの日程を優先して、多くの選手を出さない方向で動いたこと自体を今さら責めるわけにもいかないし、仮に出場していたとしても、これまでのメンバーと大幅に異なる布陣を組んで、準備不足で3戦3敗*1、なんて結果に終わってしまえば(それに加えて、大会開催中に主力代表選手にけが人でも出てしまえば)、日本の強化&アピールという当初の目標も吹っ飛んでしまうから、この選択にも一応合理的な理由はあるといえるのだろうけど・・・。

今は、今回の参加辞退が、後々尾を引くようなことにならないことを、ただ願うのみである。

*1:アルゼンチンはもちろん、コロンビア、ボリビアだって、進歩の乏しいアジアの国々と比べれば、実力は遥かに高い。

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