タイトルに偽りが・・・

久しぶりに休日の予定が空いたので、今さらではあるが、意外に評判のいい「アンダルシア女神の報復」を観てきた。

あくまで「映画」というよりは、2時間仕立てのドラマ、というのが前々から分かっている作品だけに、取り立ててどうこう言うのは大人げないと思うのだが*1、一つだけ突っ込みを入れるとすれば、

「アンダルシアあまり出てこないよね。この映画」

って、とこだろうか(笑)。

核心となる事件の舞台はアンゴラだし、主人公たちが華々しく躍動するのはバルセロナの街中・・・ということで、肝心の「アンダルシア」のシーンにはあまりインパクトを感じなかったのだけど*2、それでもタイトルに「アンダルシア」を使ったのは、興行面でのインパクトを狙ったのか、それとも身入りの多いツアー旅行に誘客したいスポンサー(?)の思惑なのか・・・。

そんな、中身と関係のないところで、いろいろと面白さを感じた映画であった。


ちなみに、“偽り”と言えば、「主演」の肩書が付いていた俳優よりも、伊藤英明とか、特別出演の福山雅治の方が印象に残る演技をしていた(苦笑)というのも、一応挙げとく必要があるかもしれない。40歳過ぎてからの役作りは難しいんだろうなぁ、とは思うのだけれど、同世代の福山と並んでも色褪せて見えてしまう、というのは、ちょっと気の毒な感じがしてならなかった。

主観と客観のギャップ、というべきなのか。人生って難しい、とつくづく思う*3

*1:「映画だ」と思ってみれば、いろいろ突っ込みどころはあるけど、長編のテレビドラマだと思って見れば、ストーリー的にもキャスティング的にもかなりクオリティが高い・・・という作品は良くあるし、この作品もまさにその類のものなので。

*2:心理描写を一生懸命やっている場面は、ほとんどホテルのセットの中の撮影だったりもする。

*3:なお、個人的には、キャストに名前が入っているにもかかわらず、戸田恵梨香の出番が思いのほか少なかったのは残念なことこの上なかった、というのもありw。まぁその辺は続編に期待するか。

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