時代はめぐる。

未だに謎が多い朝鮮半島の北の方の国の「総書記」(というか最高指導者)が、17日死去していたことが、今日のニュースで一斉に報じられた。

心臓の発作で・・・という話を聞いたときに、

「自ら陣頭に立って産業の中心に据えようとまでしていた自国映画の著作権が、(密かに畏敬の念を抱いていた)*1日本で保護されないことが確定してしまった*2、というのが、やっぱりショックだったんだなぁ・・・」

と勝手に納得してしまったのは、たぶん自分だけだろう(苦笑)。

個人的には、わが日本の最高裁判決を逆手にとって、杭州もびっくりの“ハイパー・コピー文化(ただし日本のコンテンツに限る)”を白頭山あたりで花開かせてくれることを密かに期待していただけに、何とも残念である。


・・・で、少し真面目な話をすると、ここのところずっと、金正日総書記の体調については“不安説”が流れていたし(一時は“死亡説”まで流れていた)、昨年の時点で、既に金正恩氏を後継指名していたくらいだから、このような事態が生じることは、ある程度想定の範囲内だったといえる。

ただ、何もこの慌ただしい年末に、自ら体を張って、アジア全域に緊張感をもたらすような事態を演出しなくても・・・というのが、率直な思いだったりもするわけで*3


金日成が死去した後の数年間の間でも、安保関係ではいろいろと大騒ぎになって、いきなり良く分からないミサイルが、日本海に何発か放たれたりもした。

今とその頃とで、日本と北朝鮮の関係がそんなに大きく変わったとは思えない。むしろ、どちらかといえば悪化したまま今に至っているように思われる。

そう考えると、なおさら・・・という不安は、世界地図をイメージできる人間なら、当然頭の中をよぎることだろう*4


まぁ、原発の話と一緒で、あれこれ悩んだところで、結構なるようにしかならないわけだから、そこは開き直って日々の生活を楽しむのが、賢い人生の過ごし方だとは思うのだけれど、いろいろあった1年だけに、年の最後に、また笑えないような出来事が起きるのではないか、という不安はどうしても拭い去れないところである。

*1:何だかんだ言って日本の映画は大好きだったみたいだから・・・。

*2:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20111208/1323712744

*3:おかげで今日の東京市場は“地政学的リスク”から一気に急落。せっかく年末にかけて持ち直しの気配をみせかけていたのに・・・。

*4:そもそも、多かれ少なかれ「日本」という国からリアルな影響を受け続けてきた金日成金正日といった“戦前”世代とは異なり、これからの指導者は、おそらく我が国との直接的な接点はない。そう考えると、今まで以上に何をしでかすか分からない、というリスクは高まるように思えてならない。

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