日本中央競馬会が毎年恒例の「JRA賞」を発表した(http://www.jra.go.jp/news/201301/010801.html)。
2012年度、見事年度代表馬に輝いたのは、牝馬三冠レースとジャパンカップを制したジェンティルドンナ。
これまで、牡馬三冠に比べて「牝馬三冠」のステータスは低く、せっかく達成したのに、他の馬に年度代表馬の座を持って行かれてしまう、というパターンが何度も続いていたのであるが、2012年に関しては、対抗馬最有力だった3歳牡馬・ゴールドシップ*1より大きな古馬G1タイトルを取れたこと*2、本来であればG1を総なめしても不思議ではなかったオルフェーヴルが、国内G1わずか1勝(しかも惜しかったとはいえ凱旋門賞は「2着」)、という状況だったことが、幸いして、3歳牝馬としては初の栄誉に輝くことになった。
年間の総売り上げが、15年ぶりに対前年比でプラスに転じたこともあり*3、JRAとしても、2013年は“本格的な回復”を目指して、様々な手を打ってくると考えられるだけに、ジェンティルドンナもそんな時代の「顔」として、古馬になってなお、大きな足跡を残してほしいなぁ・・・と心から願う。
なお、2012年、中央競馬でリーディングジョッキーに輝いていたのは、23歳の若武者・浜中俊騎手で、こちらも“世代交代”を象徴するような良い「顔」になるなぁ、と楽しみにしていたのであるが、蓋を開けてみると、地方競馬も含めた勝利度数で、岩田康誠騎手が差し切った形に。
まぁ、いわゆる“リーディングジョッキー”とJRA賞対象者が食い違う、というのは、ここ数年良く見られることで*4、ベテランの域に差し掛かってもなお、地方競馬でも存在感を示す岩田騎手の根性には、それはそれで感服するのだけれど、今年こそはそろそろ・・・という思いもファンとしてはあるわけで、2013年は、浜中騎手はもちろん、西は川田、川須、東は、田辺、丸田*5、といった有望株たちのブレイクスルーに期待するところ大である。