日曜のデジャヴ―

初のダート挑戦となった4歳馬・カレンブラックヒルが、なぜか単勝1番人気*1、と、ちょっとでも競馬を知っているファンにとっては、高配当に胸躍る、ワクワクするようなレースとなった今年のフェブラリーステークス

だが、そんなファンの期待もむなしく、上位の一角は必ず押さえるだろうと思っていた4枠2頭(ガンジス、イジゲン)が、まさかの惨敗*2

しかも、これらの馬に次ぐ人気サイドだったシルクフォーチュンテスタマッタも今一歩伸びず、結果的には、「帰ってきたグレープブランデー」と「忘れたころのエスポワールシチー」、そして、「来るなら去年来いよワンダーアキュート」と続き、結果、“来ても不思議ではないが存在感が薄かった”馬だけで、上位人気を独占するような形になってしまった。

まぁ、ガンジスは「距離の壁」だろうし、イジゲンの出遅れ癖は、去年の秋からだいぶ重症化していたから、人気サイドのリスクが高いレースだった、といってしまえばそれまでなのだけど、若い4歳勢の華々しい時代の幕開けを期待していた一視聴者としては、ちょっと拍子抜け・・・。

元々、古馬がしぶとい、というのがダート戦線の特徴だし、期待された4歳馬が結果を出せなかったレースも過去にたくさんあったはずで、どことなく既視感を感じてしまった光景だけに、ちょっと悔しかった。

ちなみに・・・


東京の12レース、1番人気を背負ったドレミファドンが、派手なゲート出遅れ。
しかも、鞍上にいたのは、イジゲンに引き続きフランシス・ベリー騎手、と来れば、45分前に見たのと全く同じ光景である・・・orz

繰り返された日曜のデジャヴ―。

出遅れたのなら、そのまま後方で待機して脚を貯める、という戦法も考えられるのに、無理やりおっつけて捲り気味になり、結果として直線で足を失って力尽きる・・・という能のないレースを繰り返した騎手の能力の問題も多少はあるといえ、個人的にはとっても残念な週末であった。

*1:このレースにダート初挑戦で勝った馬、というのは、過去に一頭もいない。そもそも本当の意味で「芝」と「ダート」を兼用できる馬、というのは、そうそういるものではないわけで、それにもかかわらず、カレンを一番人気に押し上げたのは何だったのだろう・・・と、不思議な気分になる。

*2:両馬の馬主の林正道氏は、当日、同じダート1600mで争われる3歳OP(ヒヤシンスS)で、チャーリーブレイヴが見事な勝利を収めており、ここままメインでも同じ勝負服で・・・という期待がかかったのであるが、どうやらそこで一日の運を使い切ってしまわれたのか・・・。

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