伝説になるには早すぎた・・・のか?

第75回オークスでも、圧倒的一番人気、だった

ハープスターが、負けた。

これまでの勝利、特に前走、桜花賞での勝利があまりに豪快過ぎたゆえに、5戦4勝の戦績以上に注目が集まっていた感があったことは否定しない。
血統的、気性的に「距離の壁」を指摘する声があったのも確か。

でも、たとえ少々苦戦したとしても、最後はきっと勝ちきって凱旋門賞挑戦への道をつないでくれる・・・
皆がそう思ったからこその「単勝1.3倍」という人気だったはず。

それが負けた。

自分は、リアルタイムで中継を見ることができず、結果を知った後で録画したものを再生しただけだったから、それでもショックは最小限に抑えることができたが、もし、リアルタイムでレースを見ていたら、あるいは、府中に行って、ライブで最後の直線を目撃してしまっていたら、衝撃はより大きかっただろうと思う。

レースの流れとしては、最初の1000mが60秒7だったから、どちらかと言えばスロー、ともいえる展開だったし、ここ1,2週の東京開催では、内枠で先行した馬が追い込み系の馬を抑える展開のレースが多かったのも事実。

そんな中で、映像だけ見れば、明らかに“不発”と思えてしまうようなジリっぽさを感じさせながらも、終わってみれば勝ったヌーヴォレコルトにクビ差まで迫った*1、というあたりは、この馬の非凡たるゆえんを象徴しているとも言えるのだが、それにしても、道中でもう少し器用に立ち回れなかったのか、とか、相手となる馬がどの馬だかは分かっていたはずなのに、何故、あの位置取りで勝負を賭けようとしたのか、とか、考え出すときりがない。

桜花賞の17頭ごぼう抜き、という結果が、川田騎手の手綱さばきに余裕を持たせすぎてしまったのか。
それとも、純粋にこれが何らかの「壁」なのか。

おそらくは、いずれか、ということをきちんと検証した上で、その先に進んでいくことになるのだろうけど、個人的には、今回の敗戦を機に作戦を切り替えて、スタンダードな路線で攻めていくようにすれば、海外にわたっても恥ずかしくないレースができるのではないか、と思っているだけに、まだ「目標」をあきらめてほしくないなぁ・・・というのが、今の偽らざる思いである。

そして、出来ることなら、今回の件にめげず、鞍上は川田騎手のままで、ということを、心より願うのである。

*1:しかもハープスターの最後の3ハロンは、33秒6、という文句なしの上がりである。

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