2016年8月1日のメモ

予告したとおり、月も変わったところでちょっとスタイルを変えてみることにする。

SNS炎上」への新アプローチ?

今日の日経新聞法務面より。

「企業の公式アカウントが炎上した場合、削除と謝罪をできるだけ素早く行うのが現実的な対応となっている。だが山口氏(注:国際大学・山口真一講師)は『いわゆる『ネット世論』は多様な意見の中の一つにすぎないと見るべきだ』と指摘。明白な失言などはともかく、擁護する声など意見が割れているケースの対応は『検討の余地がある』と話す」(日本経済新聞2016年8月1日付朝刊17面)

2ちゃんねる時代から「匿名の言論空間」にかかわっている者にとっては当たり前の話なのに、企業の広報だとか、危機管理の分野では省みられることが少なかったタイプの意見がようやく表に出るようになってきたなぁ、と思って眺めていた。

奇しくも、同じ日に日清のカップヌードルのCM中止事件を素材に、最近のネット言論の刺々しさを指摘し、「攻撃に振り回される必要はない。毅然と無視していい」という専門家の声を紹介するブログエントリーもアップされている(小林直樹「CM放送中止騒動 ツイート分析に見る『ネット世論』」*1)。

多少の業界差はあるだろうが、リアルの世界で商売をやっている会社にとってSNSでの風評が業績に与えるインパクトなど元々たかが知れているわけで、“炎上”した時こそ、冷静な対処が求められることは言うまでもないし、本来なら様々な意見が飛び交って議論されるにふさわしい場面でも、下手に企業側が「謝罪」してしまうことで、「会社が悪いことをした」という評価が定着してしまい、大メディアにまで飛び火してかえってレピュテーションを損ねる、ということだって考えられる。

ゆえに、騒ぎに振り回される“犠牲者”を見るたびにモヤモヤした思いを抱えていた一企業法務担当者としては、「毅然と対処せよ」というアプローチがもっと広まってくれることを願わずにはいられない。

そうはいっても、イナゴのように湧いた匿名の批判コメントを見せつけられてしまうと、日頃ネットに触っていない上の立場の人ほど腰が引けてしまう、というのも事実なのだけど・・・。

九重親方逝去

61歳という若さでの逝去。亡くなられた元・大横綱に対しては追悼の言葉しか出てこないのだが、いろいろとニュースを眺めていて気付いたのは、同部屋で弟弟子だった北勝海八角親方)が理事長になっていた、という何となく複雑そうな角界の事情。

そして蘇るのは、強すぎる千代の富士読売巨人軍が憎たらしく、彼らが負けることをただただ願っていた陰鬱な青春時代の記憶である。

イチロー選手、3000本安打に向け足踏み続く。

「マジック4」で本拠地10連戦とくれば、どこかで節目のヒットを打つだろう、と誰もが思っただろうが、出場機会に恵まれず、フル出場した試合でも何となくよそ行きなバッティングに終始してしまった結果、記録達成は持ち越しに。

もっとも、イチロー選手が記録がかかった場面で足踏みする、というのは今に始まった話ではないし、淡々としているように見えて人一倍重圧を感じる選手だ、ということは、これまでのインタビュー等でも散々本人が語っていることでもある*2

苦しみながら節目の一歩を超えてから、憑き物が落ちたように打ちまくる・・・そんな瞬間は今シーズンのどこかで再び訪れる、はずである。

*1:http://blog.goo.ne.jp/kzunoguchi/e/49f107c2a575cc36043c93c860946425

*2:今年の6月に「日米通算」の新記録をあっさり達成できたのは、おそらく本人もそんなに意識してなかったからじゃないか、と今になって思う。