気が付けばリオ、である。
いつものようにフライングで始まった男子サッカーは、4年前の再現を望んだファンの期待空しく、速報だけ見たら「何の試合だっけ?」と思ってしまうような荒れ模様で幕を開けることになってしまったが、あれだけ得点力不足に苦しんでいたチームが4点も奪った、というのは今後に向けての好材料と言えなくもない*1。
そして、この後に続くのが、地球の裏側を歓声とため息の渦に巻き込む長くて短い17日間。
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今回もNumberのプレビュー号を読んでみたのだが、巻頭の「Face」欄で紹介された日本郵政陸上部コンビ(鈴木亜由子選手、関根花観選手)に始まり、以下の競技でいつも以上に多くの選手たちが取り上げられている。
競泳 :萩野公介選手、瀬戸大也選手、池江璃花子選手、今井月選手、酒井夏海選手
サッカー :植田直通選手、遠藤航選手
柔道 :(男子7選手)
バドミントン:奥原希望選手、山口茜選手、高橋礼華選手、松友美佐紀選手
バレーボール:木村沙織選手
卓球 :石川佳純選手、福原愛選手、伊藤美誠選手
陸上 :桐生祥秀選手、山縣亮太選手、ケンブリッジ飛鳥選手、女子マラソン3選手
ラグビー :セブンズ男子・女子代表
水球 :大本洋嗣監督
自転車 :中川誠一郎選手
自分と同世代、と言えるような選手はとうに姿を消してしまっており、「80年代生まれ」ですら“ベテラン”の香りが漂ってくるような時代の移り変わりの速さには頭がくらくらするのだが*2、記事のところどころに、自分もよく知る世代の五輪のレジェンドたちが紹介されているのを読むと、ちょっと安心したりもする。
「プレビュー」で取り上げられた選手が常に結果を残せるとは限らず、逆に大会前はほとんどメディアに取り上げられることもなかったような競技で、一般視聴者にはほとんど顔も知られていなかったような選手が一気にスターダムにのし上がることもある。初めて出た大会で一身に浴びた期待の重さゆえ結果を出せなかった選手が、4年越しで夢をかなえる、というより時間軸の長い話もある。勝っても負けてもドラマになるのが、五輪という大舞台。
できることなら、“良いサプライズ”だけで17日間終わって欲しい・・・と願いながら、眠い目をこすり続ける日々は、もう目の前なのである*3。
なお、今回の五輪プレビュー号で非常に印象的だったのが、「パラリンピック」に出場する選手紹介の充実ぶり。
テレビメディア等がどこまできちんと報じてくれるのかは分からないが、今回の五輪で、真正面からパラリンピックアスリートの戦いぶりが取り上げられてはじめて、4日本人が胸を張って4年後の祭典を受け入れられるように思うだけに、その辺も含めて見守っていければ、と思っているところである。