9月に入ってから、負荷のかかり方が一気に平時モードに戻ってしまい、加えて元々入れていた予定のせいで、なかなかオフィスに腰を落ち着けて仕事をすることもままならない状況に。
これ以上回転数を上げるのはちょっと怖いなぁ・・・ということで、早々と「週末までコンディションキープ」に目標を切り替えざるを得ないのが、何とも切ないところである。
1年後“笑い話”として読みたい記事。
そろそろ来るかな・・・と思っていた特集が、遂に日経紙の法務面に掲載された。
「企業『いきなり提訴』警戒」(日本経済新聞2016年9月5日付朝刊・第17面)
という鮮烈な見出しで始まる記事の中身は、当然ながら「消費者裁判手続き特例法」である。
法案の可決成立から施行まで少し日が空いたことと、昨年、実体法(消費者契約法)の見直しの方に関心が集まりがちだったこともあって、法案ができた頃の緊迫感のある議論を忘れかけていたところもあったのだが、改めて過去のエントリー*1を読み返して、当時の生々しい感覚が蘇ってきた。
元々、新法の手続きに乗せられる損害の種類が限定されていることに加え、事業者側が懸念していた消費者契約法の改正が現時点では小幅なものにとどまっていること等から、すぐに特定適格消費者団体による大量の訴訟提起が著名企業に対してなされる、という事態にはならないだろうが、だからこそどこの会社の法務担当者にも「(実質)第1号」になるのは避けたい、という思いが強いわけで、しばらくは“一番乗り”を目指す適格消費者団体との間で神経戦が続くような気がしている。
「そういえばあの頃、『いきなり提訴されるかも』なんて記事が出てたなぁ(笑)」と一年後に振り返ることができるようなら御の字なのだけど・・・。
予定調和的展開の先にあるもの
「九州電力は5日、川内原子力発電所(鹿児島県)の即時停止を求めていた鹿児島県の三反園訓知事に対し、要請には応じないと正式に回答した。」(日本経済新聞2016年9月6日付朝刊・第2面)
ということで、心配するまでもなく1週間ちょっとで知事の要請は蹴飛ばされる形になった。
「約束どおり要請をしたが、九電が言うことを聞いてくれなかった」というありふれた結果だけで、この先4年近い任期を残している知事が求心力を保ち続けられるのか、当地の事情を知らないだけに何とも言いようがないのだが、「止めない」という選択自体は間違っていないと思うだけに*2、再度こぶしを振り上げるにしても、落としどころはちゃんと考えておいてほしいなぁ、と思うところである。
規制改革に斬り込む公取委
公取委が「介護分野」の現状について調査、検討を行い、「競争政策上の考え方」を整理した報告書を公表した、というニュースを聞いて、“たまにはいい仕事するじゃん(笑)”と思ったのは、自分だけではないだろう。
「意見交換会」を経て作成された報告書は、早々に公取委のHPにもアップされている*3。
報告書の中身にまではまだきちんと目を通せていないし、この分野の専門家の視点で見れば、“何、門外漢が余計な口出してるんだよ”という突っ込みもあり得るのかもしれないが、「事業者が競争したくてもできない環境」を「官」が作ってしまっている、という話は、介護分野に限らず、それなりに多く存在すると思うだけに、そういうところで“議論の種”を作っていただく、というのは十分に価値のあることなのだ、と思った次第である。
タイ戦の快勝で日本代表は息を吹き返すか?
ホームで行われた初戦を落として、一気にざわつき始めたサッカー・ロシアW杯の最終予選。
これでタイにも苦戦するようなことになれば、本気で本戦出場をあきらめないといけないんじゃないか、と思っていたのだが、今度はハリルホジッチ監督の采配がズバリ的中し、抜擢した原口、浅野といった若い選手たちが見事に役割をはたして事なきを得た。
2試合終わって負けなしのサウジアラビアや宿敵・オーストラリアなど、難敵との対戦はこれからだけに、1つ勝ったくらいでぬか喜びするわけにもいかないのだが、岡崎選手をベンチに置いたまま勝つ、という最近では珍しいパターン(直近では昨年の二次予選のシンガポール戦(アウェー)まで遡るのではないかと思う)で勝利を掴んだことが、チームが新しい方向に成長する良いきっかけになることを願ってやまない。