2016年9月21日のメモ

シルバーウィークといっても、今年のカレンダーの休みは3日だけ。
谷間にも容赦なく重たい予定は入る、ということで、何の面白みもない状態で台風に脅えながら出勤、という事態になってしまっている。

それでも、通常の週に比べれば少しは負荷も減っている、と思いたいところではあるのだけれど。

リオ・パラリンピック、金メダルなき閉幕

リオ・パラリンピックが、無事、閉幕にこぎつけた。
このブログでも既に何度か書かせていただいた通り、今回は4年後を意識してか、NHKがかなりの時間を割いて各種目を取りあげていたし、注目競技の映像に触れる機会が増えたことで、(パラリンピックレベルの大会ですら)これまであまり日の当たることが少なかった身障者スポーツの魅力に気付かせてもらえた、というのは、凄く意味のあることだったのではないかと思っている。

もっとも、日本選手団の結果としては、史上初めて「金メダル0」ということになってしまった。
世界全体の競技レベルが上がった、ということは、あちこちのメディアで散々指摘されているし、メダルの数を見れば「銀10個、銅14個」とロンドンを上回る健闘を見せているのだから良いのではないか*1、ということことなのかもしれないが、これがオリンピックだったら、新聞の見出しも、テレビでのコメンテーターの論調も、こんな前向きなものにはならなかっただろうな、と思えてならない。

自分は「金メダルを持って帰らなければ参加する意味がない」などと言うつもりは毛頭ないし、それはパラリンピックに限らず、五輪でも同様だと思うのだが、「健常者アスリートには高いレベルの要求を突き付ける」メディアが、パラリンピックになると急にハードルを下げるような態度を示すのはやはり矛盾していると思うわけで・・・。

陸上でもテニスでもラグビーでも一戦一戦の勝負に賭ける選手たちの執念は、健常者のそれと、障害者のそれとで何ら変わりはないわけで、常人が容易に辿り着くことができない領域で闘っている、という点も何ら変わるものではないのだから、戦いのプロセスについても、結果についても、同じ基準で評価してあげないと失礼だろう、と考えてしまうのは自分だけだろうか。

会計監査人に対する株主代表訴訟、というチャレンジ

会計不祥事をめぐって、未だ株主のアクションが活発になされている東芝の関係だが、遂に個人株主が「会計監査を担当した新日本監査法人に対し、約105億円の賠償を求める」株主代表訴訟を提起した、というニュースが飛び込んできた*2

数日前に、「会社が株主からなされた会計監査人への提訴請求を蹴飛ばした」というニュースに接したときは、蹴飛ばした理由の方に目が行ってしまい*3、こうなる可能性にまで頭が行っていなかったのだが、会社法の規定上は、「会計監査人を相手取った株主代表訴訟も可能」ということになっているから、理屈の上では、今回のニュースも決しておかしな話、ということではない*4

既に会社の経営が破たんする可能性も上場廃止となる可能性もほぼ消滅している現状とはいえ、課徴金と追加の監査報酬だけで100億円を超えているとなれば、請求は十分に立つ。

会計監査人を訴訟当事者として巻き込むことで、先行して審理に入っている“対取締役訴訟”との関係でより有利な材料を引き出したい、という戦術も見え隠れするところではあるが、結果的にどう転がっていくことになるのか、興味の種は尽きないところである。

三浦大輔投手、引退表明

自分くらいの世代の人間だと、元々そんなに好きではなかったのに、長く現役を続けてくれているがゆえに、いつの間にか何となく親近感を抱くようになった、ということが良くある。
特に、ほとんど同世代の現役アスリートがいなくなってしまった近頃はその傾向が顕著なわけで、ベイスターズ三浦大輔投手も、まさにここ1、2年で好きになった選手だった。

それが、今年遂に引退。

なんたって全盛期には「虎キラー」と称されたような投手だから、応援する余地など一片もなかったはずなのだが、やっぱりこういうニュースを聞くと寂しい気持ちになるわけで。

今年、ベイスターズが大きく負け越している唯一の相手がタイガースで*5、それがなければ今頃、2位に付けていても不思議ではなかっただけに、そんな年に“キラー”が引退する、というのも何とも皮肉な印象を受けるが、個人的には、CSの第1ステージは、このチームに番狂わせを起こしてほしい、という思いも強いだけに、長年チームを引っ張ってきた選手の引退劇が、チームに最後のひと踏ん張りをする力を与えてくれるのではないか、と期待してやまないところである。

*1:もっともロシア選手団がドーピング問題で参加できなかったことを考えると、銀、銅のメダルの数を手放しで喜ぶことも本来はできない話だと思う。

*2:日本経済新聞2016年9月21日付朝刊・第38面。

*3:元経営陣が関与していることにより請求自体が否定される可能性と、過失相殺で賠償金が減額され費用倒れになる、という可能性が指摘されており、なるほどそれはそうだが、社内の調査委員会も責任追及の可能性を認めている本件で、それを理由に蹴飛ばせるのかな、と首を傾げながら見ていた。

*4:公認会計士協会が、会社法ができた平成18年に出したQ&AがHP上にアップされており、そこでも、今後会計監査人に対する代表訴訟が増える可能性が示唆されている(Q10のA参照)。もっとも、このQ&Aを作成した人も、まさか10年後にこれほどの大企業で最大手の監査法人が代表訴訟を食らう事態になることまでは想定していなかったのではなかろうか。http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/pdf/member/00807-002549.pdf

*5:三浦投手も先日9月16日に登板して、今季2敗目を喫している。