開設12周年。

何の気なしにこのブログを書き始めたのは、2005年8月4日のことだった。
それからあっという間に日が流れて12年・・・。とうとう干支も一回りしてしまった。

一昨年、「開設から10年」の節目エントリー*1を書いた時も、心の中ではそんなに余裕があったわけではなかったし、更新頻度も、アクセス数も既に下降の一途を辿っていたのだが、それから2年。

今や、ブログを更新するどころか、家に帰ってPCを開くにも息絶え絶え。月に数度の書き込みだけで何とか命脈を保っている、という状況である。

自分が始めた頃には隆盛を誇っていた「ブログ」文化も、140字の書き散らしや、閉ざされた空間で見栄を張り合う、といった“楽な”SNSツールの前に今や風前の灯*2。思えばこの12年は、更新を楽しみにしていたブログ主の人々が、そっとページを閉じていくのを見守る歴史でもあった。

幸か不幸か、自分の場合、「ブログ」といっても、所詮は「備忘録」であり、「手控えの延長」であり、一種の「ひとり言」だと思ってここまでやってきたところはある。
だから、月3000件くらいしかアクセスがなかった書き始めの頃も、判例評釈もどきのエントリーを書きまくってアクセス数が年間40万件を超えていたていた時代も、感覚的にはそんなに変わらなかったし、業界で何かと話題になることが多かった(らしい)頃も、そんな評判はとっとと聞き流し、ブログ自体の商品価値(笑)なんてものはほとんど気に留めず好きなことを書いてきた。

元々感性と慣性だけで生きている、そんなところもある人間だけに、自分から閉じよう、という動機もまるで抱くことなくここまで来られたのだけど・・・。


開設から積み重ねてきた「はてなカウンター」のサービスが間もなく終わる、という状況の中で、文字数やレイアウトの縛りを受けることもなく、些末な評価を気にすることもなく、気軽に書きたいことを書ける今の環境を自分がいつまで享受できるのだろうか、ということは、時々考えてしまう。

これまで積み重ねてきた748万を超えるページビューのカウントも、間もなくこのページから消えてしまうわけで*3

それが幸福な時代の終わりの始まりなのか、それとも、ここからまた新しい歴史を刻めるのか。それを知るのは神のみぞ、である。

*1:http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20150804/1438798570

*2:もちろん、アメブロのような媒体はまだ残っているけど、あれは自分の定義では「ブログ」ではない。

*3:残念ながら、この1年さぼりにサボったせいで、750万ページビューの節目は刻めそうにない。これまでのペースなら・・・(長くかかった時でも10カ月くらいで50万アクセスの桁を刻んできていた)と思うと、日頃アクセス数をそんなに気にしていない自分でもちょっとだけ悔いは残る。

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