二度目の伝説が終わる日。

某国のミサイル発射で目が覚めた朝。
だが、そんなことよりも、自分にとっては伊達公子選手二度目の引退、のニュースの方が数段ショッキングだった。

「女子テニスの伊達公子(46、エステティックTBC)は28日、自身のブログで「伊達公子、再チャレンジにピリオドを打つ決断をいたしました」とし、現役引退を発表した。9月7日に記者会見する。ジャパン女子オープン(9月11日開幕・東京有明テニスの森公園)が最後の試合となる。」(日本経済新聞2017年8月29日付朝刊・第37面)

実力も人気も世界の頂点に届く寸前で、彼女がまさかの電撃引退、という決断をしたのは、もう20年以上も前の話。

そこから10年以上のブランクを経てツアーに戻ってきたのはちょっとしたサプライズだったし、単に戻ってきた、というだけでなく、一時は往年の輝きを完全に取り戻していたかのようにも見えた。

全英でのビーナス・ウィリアムスとの激闘などは、まさにそんな彼女のハイライトで、あの時は、文字通り自分も夜を徹してテレビにかじりついたものだ。

そんな時を経て、ブログに記された2度目の決断。
https://lineblog.me/datekimiko/archives/67288732.html

様々な憶測が飛び交った20年前に比べれば、きわめてクリアに理由が記されているし、それは誰もが納得する理由でもある。

ついこの前だと思っていた「復帰」も、気がつけばもう10年近く前の話で、「46」という数字を見てしまえば、ここでツアープレイヤーとしてはラケットを置くことにした、という彼女の判断を誰も責めることはできないだろう。

ただ、一ファンとしては、やっぱりもう一度、四大大会のシングルスで彼女が決勝の舞台に立つ姿を見たかった。

長い時を経て、自分自身も、ピークの時に第一線を離れる選択をする、という思いが痛いほどわかるようになってきたから、なおさら・・・。

そして最後の大会となるであろう有明でも、できることなら、ただの「花道」ではない真剣勝負を、最後の最後まで見せてほしいな、と思わずにはいられないのである。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html