シャンティでの残酷な結末。

昨年に続き、シャンティでのイレギュラーな開催となった第96回凱旋門賞

日本からは池江厩舎&里見治オーナーのコンビで、サトノダイヤモンドサトノノブレスの2頭が出走したが、全く見せ場なく15着、16着。完膚なきまでの敗北を喫した。

いくら自国馬贔屓の日本人でも、こういう結果になることは、前哨戦のフォア賞で両馬が大敗を喫した時から予測できていたようで、2年目に突入した「海外馬券」でのオッズも決して芳しくないものではあったのだが、それでも「もしかしたら」と微かに期待していたファンの思いは、最後の直線であっけなく打ち砕かれることになってしまったのである。

個人的には、昨年散々騒がれていた時から既に、今の4歳世代に対しては懐疑的な目を向けていたし*1キタサンブラックが遠征を見送った時点で、今年の日本馬による凱旋門賞勝利はないな、と思っていたから、今回の結果にも全く意外感はないのだが、それにしても負け過ぎ・・・。

デットーリ騎手に操られたエネイブルの強さは明らかに別格だったし、今の現役日本馬のうち、一番実績のある馬が一番調子のよい時に出走したとしても、今年のレースで勝ち負けを演じることは難しかったと思うのだけれど、ドメスティックな「スターホース育成システム」に乗っかってここまで来てしまった馬がこれだけ見事に大敗するさまを見てしまうと、いろいろ考えさせられるところはある。

来年のこのレースに出走できる日本馬がいるのか、仮にいるとして、その馬は若い3歳馬なのか、それとも経験豊富な古馬なのかは分からないのだけれど、単に「国内でG1を取って、人気者になった」というだけでは、世界には通用しない、ということは、強く肝に銘じておきたい。そして、真の意味でずば抜けた才能が登場することを、ただひたすら待ち続けたい。そんな気分で今はいる。

*1:その最大の原因は、昨年のマカヒキ凱旋門賞惨敗にあったのだが、年を越してからの他の同世代の馬々の今一歩感も、それに輪をかけて現4歳世代への不信感を募らせることになった。

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