日中の気温もだいぶ上がってきた今日この頃。
そして、3月も3週目を迎え、クラシックのトライアルレースも主要なところは一通り終わって、本番に向けた勢力図もだいぶ見えてきた。
牝馬はチューリップ賞勝ちのラッキーライラック以外に抜けた馬がいない状況が続いているのだが、牡馬の方は、今日のスプリングSでステルヴィオが実に美しい差し切り勝ちを見せ、ダノンプレミアムに続くNo.2のポジションをがっちり確保。
朝日杯2歳S組は、ダノンプレミアム、ステルヴィオの他にも、4着だったケイアイノーテックが既にマイル路線で勝ち星を積み重ねているし、下位に沈んだダブルシャープが若葉Sで2着、ケイティクレバーも若駒Sを勝ってすみれS2着、と、全体的に3歳戦でレベルの高さを示し続けていて、距離の違いもなんのその、少なくとも春のクラシックレースは席巻しそうな勢いを見せている。
もう一つのG1、ホープフルS組が、頼みのタイムフライヤーが若葉Sで「差しても届かない」という大失態を演じ、弥生賞で3着に入ったジャンダルムを除けば、トライアルレースでの出走権確保には程遠かった*1、という状況を踏まえると、朝日杯組+別路線のワグネリアン、オウケンムーンで勝っておけば大体当たりそう、という気配になってきているのであるが・・・。
他の17頭を引き連れて、ディープインパクト産駒の鉄板・ダノンプレミアムが無敵街道を突っ走るのか、それとも、ロードカナロア、オルフェーヴルといった新種牡馬の子供たちが、新たな血脈の勃興を高らかに告げることになるのか。
昨年は、最後の東上切符をつかみ取ったアルアインがそのままの勢いで皐月賞まで制してしまった、という大どんでん返しもあっただけに、目をそらさずに、ここから1カ月のドラマを見続けることにしたい。