次の波乱への伏線。

残念ながら桜は散った季節の開催となってしまった今年の桜花賞
とはいえ、デビュー以来4連勝中のラッキーライラックを筆頭に、各トライアルの上位馬がきっちりと姿を見せ、役者が揃った華々しいレースとなった。

終わってみれば、ラッキーライラックが抜け出す間もなく、シンザン記念から直行、という異例のローテで臨戦していたアーモンドアイが、33秒2、という桁違いの脚を見せて優勝を飾った。

確かに、最後の直線の脚を見ていると、レース後のインタビューでルメール騎手が早くも「3冠」の可能性をにおわすような受け答えをしたのも分かるような気がするのだけれど・・・。

この馬、フサイチパンドラの子、というだけで、距離不安がないかのように言われているけど、これまでのレースを見る限り、ちょっとマイルで「切れすぎる」ような気がしていて、どちらかといえばマイル前後の距離が一番ハマるように思えてならない。
一方で、今回一敗地にまみれたラッキーライラックには最内枠の不利、もあったわけで、この馬が万が一オークスで人気薄にあえぐようなことになると俄然面白くなる。

そもそも、今回のレースも、桜花賞らしくテレビ映りを気にする逃げ馬が引っ張る展開で、先行勢は軒並み最後苦しくなる流れだったのに、3番手追走から直線もなお脚を使って2着はきっちり守っているのだから、ラッキーライラックだって、十分規格外の馬なのだ。

だから、桜花賞レコードを更新した勝ち馬にだけ目をとらわれていると、後々後悔することになってしまいそうで。

なお、上位5頭のうち、アーモンドアイ以外の4頭はいずれも阪神JFの上位4着まで・・・と、この時期の3歳牝馬にしては、いつになく安定した序列が形成されている状況だけに、オークスもそんなに荒れないだろう、という見通しを立てているところなのだけど、ちょっとした人気のアヤとちょっとした順番の入れ替わりだけで「波乱」は生まれるわけで、次の瞬間に何が起きるのか、ということは、しっかり見守っていきたいと思っている。

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