ちょっとしたサプライズの清涼感。

長い休暇を目の間にすると、どうしても普段できないあれやこれや、をやってやろう、という妄想に取りつかれるのだが、「●●に行く」といった類の(一通り事前に段取りを立てておけば後は誰かが勝手に自分の体を運んでくれる)ことならともかく、自分の頭でタスクを処理していく、という類の話になると、まぁ、これまでろくにできたことがない。

そもそも、自分の場合、日常の生活の中で「計画」というものを立ててことを進めるのが何よりも大嫌いで、基本的には朝起きて、その日その日の感情で動くことで道を切り開いてきた(つもりの)人間だけに、逆に短期間に集中してバランスよく何かを片付けよう、と思うと、どうしてもオーバーフロー気味になってしまう。

ということで、人生も折り返し地点を過ぎるくらいの歳になってくると、「長期休暇」だからといって、大それたことはなるべく考えず、できる限り小さなことで自分の欲求を満たそう、ということになってくる。
にもかかわらず、連休後半に差し掛かってくると、小さな目標ですら下方修正を余儀なくされる、というこの空しさやいかに・・・。

そんな時だからこそ、個人的には、世界卓球で、本当は対戦する予定だった韓国と北朝鮮が急遽「合同チーム」を作る、という湧いて出た話(しかも次の対戦相手が最強日本女子チーム!)を聞いて、昔懐かしい“少年ジャンプ連載の友情系漫画”的なベタさに思わず転がって吹きそうになってしまったし*1イチロー選手の「マリナーズと永久契約を結ぶことになりました。でも今季はもう試合に出ません。」という報道のわけのわからなさ*2にも、十分笑わせてもらった。

皆、それぞれ考えをもってやっているはずなのに、距離を置いた純粋な観戦者の目で見れば違和感が出てくる。
そんな当たり前のことを、笑いと共に一種の“清涼剤”として届けてくれた関係の方々には、やはり感謝しないといけないな、と思った次第である。

*1:特にキン肉マンで、トーナメントの途中で急にタッグチームが結成されたり、という話がなかったっけな?といろいろと思いだしてしまったり・・・(笑)。

*2:これって、要は、メジャーの選手枠から外すけど、それだけだと選手のブランドが傷つくから、代わりに一応の「ポジション」を与えてあげましょう、という話に過ぎないわけで、事実上「強制引退」のオプションに近いはずなのだけど、それを前向きな話であるかのように見せてしまうのが、さすがイチロー選手、というべきだろうか。ただ、まだ5月に入ったばかりの段階でこういうことになってしまう、というのは、古巣への「復帰」自体が微妙な位置付けだったのだなぁ、ということを改めて感じてしまうし、日本のファンなら誰しもが心待ちにしていたエンゼルス戦での大谷選手との対戦がほぼ決まりかけたタイミングでこれを出す、というのも、うがった見方をすればきりがないところである。

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