一年12カ月の中では、一番ゆったりと時が流れている気がする8月。
自分も含めて、皆が代わる代わる休暇に入っている感じで、人が揃わないから仕事のペースも何となくのんびりムードになる。
もちろん、ここで仕事が足踏みしたツケを秋以降に払うことになるのか、これまでの経験からすれば火を見るより明らかなのだけど、年がら年中、救命病棟のような仕事をしていたらそれこそ体が持たないから、せめて一年365日のうちの30日に満ちるか満たないかくらいの間だけでも、こういう時間があると嬉しい。
もっとも、時間に余裕ができたからといって、溜まっていたあれこれをサクサク片づけられるか、と言えば、なかなかそういうわけにもいかないわけで、朝から晩まで飛び込んでくる仕事に追われている時と比べると、周りのテンポが遅い分、自分の頭も体もそれにつれて思うようには動かなくなっている、という悲しさ・・・*1。
どんな時でも同じように、コンスタントに淡々と仕事をこなせる人がこの世にどの程度いるのかは分からないが、少なくとも自分がその類の人間ではない、ということは、しみじみと感じずにはいられない。
そして、自分自身のこれまでの人生をなぞっても、まぁそんなものだったな、というところで、「必死に膨大な仕事と格闘していた」という期間は、自分の社会人人生の半分にもたぶん満たない*2。
猛暑がいつも以上に早く日本列島を襲ってきた今年の夏が、既に早々と終わりを迎えようとしているのと同じで、物事すべからく“バランス”はあるし、最初から走り続けていようが、最初のスタートがゆっくりだろうが、どこかで帳尻は合うものだ、と自分は思っているのだけれど、自分のやりたいこと、やらねばならないことだけは、どんな状況でも淡々と継続してやり続けられるような技巧はもっと磨かないといけないな、と思う今日この頃である。