できすぎたストーリー

数日前、トーナメント戦でまだ勝ち上がっている学校の中に「東邦」という名前を目にして以来、もしかしたら・・・という予感はあったのだけれど。

「第91回選抜高校野球大会最終日は3日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場に2万7000人の観衆を集めて決勝が行われ、東邦(愛知)が6-0で習志野(千葉)を破って30年ぶり5度目の優勝を果たした。」(時事通信社2019年4月3日15時25分配信)
東邦、平成最後もV=30年ぶり、最多5度目-選抜高校野球(時事通信) - Yahoo!ニュース

30年ぶり、ということは、前回の優勝は、突然の改元から間もない平成元年。
そして、今回はもちろん「平成最後」。

前年の準優勝で「悲運の2年生エース」といわれていた東邦・山田喜久夫投手と、当時の高校野球界の大スター、元木大介選手らを擁する上宮高校の対決に胸を高鳴らせていた少年は、今、普通に中年を迎えているけど、そんな時の流れを飛び越えて高校野球の歴史に再び名前を刻むのだから、偶然にしてはできすぎている。

決して野球少年でなくても、一試合一試合を食い入るように見ていた30年前とは違って、今は見ても、せいぜい結果のスコアだけ。
優勝校のエースが誰かとか、4番バッターが誰か、ということなんてまるで知らないのはもちろん、トーナメントの過程で「サイン盗み」が話題になっていたことも、今日初めて知ったくらい。

それでも改めて、関連記事をあれこれ眺めてしまうくらいのインパクトのあるニュースだったのは間違いない。

これからの30日弱の「平成最後のひと月」で、こんなデジャヴをどれだけ経験するのかはわからないけど、今、そんな他愛もない偶然の面白さを素直に味わえる環境にいることを感謝しつつ、もうしばらくは、平穏な日常を楽しみたいと思っている。

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