強すぎる女傑と、またしても、の残念な結末。

ようやく東京競馬の開催も正常化して、天候「晴れ」の中行われた天皇賞・秋

凱旋門賞組はまだ合流していないし、宝塚記念馬もオーストラリアに遠征中(そして見事に戴冠!)という中でのレースではあったのだけれど、いない馬が全部そろっても絶対にこの馬にだけは勝てなかっただろう、というレースぶりで、アーモンドアイが圧勝した。

スローペースで先行馬たちがごちゃつく中、最内をくぐりぬけてきたルメール騎手の技量と度胸が勝利に貢献したのは言うまでもないことだが、あのペースでトーセンジョーダンレコードタイムに0.1秒差*1。捲土重来を期してレースに臨み、同じような位置取りから抜け出したダノンプレミアムすら、3馬身ちぎられてしまうのだから、やはり日本馬同士の戦いでは頭一つ二つ抜けている。

安田記念で不利を受けることなく圧勝していたら、そして、そのまま凱旋門賞に遠征していたらどうなっていたか、というところはやっぱり気になってしまうのだが、その、たられば、は封印して、彼女が日本のターフで走ってくれていることに、とにかく感謝するほかない。

で、馬券的には、単勝1.6倍、複勝1.1倍のこの馬を追いかけても全くうまみがない、ということで、今回も穴複勝、2‐3着ワイド狙いで攻めたのだが、またしても「大事な一頭」が抜けて残念な結果となってしまった。

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前走(毎日王冠)は、連覇こそ逃したものの、彼女にしては会心に近いレース。でも今回は叩き2戦目、更に距離も伸びてるからなぁ…と見送ってしまったところで、見事なまでに繰り返された歴史。

戸崎圭太騎手が乗るアエロリットの逃げは決して面白くはないが、直線に入っても決してへばらないしぶとさがある*2

春の痛みを秋になって忘れてしまっていたわけではないのだけれど、結果的には再び彼女の粘りが、自分が一推しだったユーキャンスマイルの追い込みをクビ差で阻んだ、ということもあり、またやってしまった悲しみを抱えつつ、残り2カ月、挽回できるチャンスを狙ってやっていくしかない、と決意を新たにした(?)ところである。

*1:トーセンジョーダンが1分56秒1のレコードタイムを叩き出したときは、シルポートが最初の1000mを56秒5でかっ飛ばし、先行馬が軒並み総崩れ、という超ハイペースのレースだったが(久々に見ごたえのある勝負。 - 企業法務戦士の雑感 ~Season2~参照)、今回は最初の1000mのペースは59秒0である。

*2:スローペースとはいえ、彼女に付いていった馬は、対抗馬・サートゥルナーリアにしても、伏兵スティッフェリオにしても、最後はズルズルと沈んでおり、決して単純な前残りのレースではなかった。

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