いよいよ残すところあと3週、今年のラストスパートに差し掛かっている中央競馬。
この2日間の間に、岩田康誠騎手が1600勝、幸英明騎手が1400勝、坂井、武藤、横山武といった若手騎手たちが次々と100勝を挙げ、さらに藤田菜七子騎手も中央+地方で100勝、そして、今年デビューの小林凌大がようやく初勝利、と、いろいろ節目の出来事もあった。
で、そういう流れになってくると、今年こそ初勝利を!ということで、メインのGⅠ・朝日杯FSでは、同レース20回目の騎乗となる武豊騎手&タイセイビジョンに期待するところ大だったのだが・・・。
結果は、見事なまでの完敗。
もちろん、同じ京王杯2歳S組でも、昨年4着に敗れたファンタジストのレースぶりに比べると、後方から直線きっちり追い込んで見せ場を作った(2着)という点で格段の良さはあった・・・が、負けは負け。
ビアンフェが作り出したハイペースを難なく追走して、直線グイグイと後続を突き放したムーア騎手騎乗のサリオスに2馬身以上ちぎられてしまった*1のだから、どうしようもなかった。
リーディング争いでは久々に100勝を突破、そして、戸崎騎手がJBC開催中に落馬負傷、福永騎手も騎乗停止を食らっていた間に勝ち星を重ねて107勝*2、全国3位と大復活を遂げている武豊騎手にしてみれば、調子が良いうちに、全てのGⅠタイトルの中で「あと2つ」だけ残された2歳GⅠレースの1つを、ここで何としても潰しておきたかったはずなのだが、そううまくは行かないのがこの世界の常でもある。
ということで、来週はもう有馬記念。
カレンダーのめぐりあわせ的に、”総決算”を迎えるにしては日が早すぎて、来週あれこれ考える気分にもなれなそうではあるのだけど、過ぎていく日々を惜しみつつ、筋書きのないドラマを見届けることにしたい*3。