緊急事態宣言下の「株主総会2020・春」シーズンの幕開け。

一連の「新型コロナウイルス感染症」が問題になり始めて以来、「株主総会」の実務に関わる人々にとっては災難な日々が続いている。

3月の定時株主総会で起きたあれこれについては、既にこのブログでも取り上げてきたし*1、その過程で出てきた解釈は、今月に入ってめでたくオフィシャルな「Q&A」として公表された*2。

だが、今、足許では、典型的な「対策」が公のものとして認められた頃には、既に別の新しい問題が起きている、という、どんな世界でもよくある話が起きつつある。

3月総会にちょっとでもかかわったものとしては、先月の終わりくらいからチラホラと開示されるようになった「4月定時株主総会」の招集通知を見た時に、この程度の注意書きで大丈夫？、そもそもこんなに大きな会場を使って大丈夫？という素朴な疑問も頭をよぎっていた。

おそらく、総会本番に向けて最も重要な決定をしたであろう3月の中旬くらいの時期は、今多くの人が後悔している世の中全般の感覚と同様に、そのちょっと前の時期（2月の終わりから3月の初めにかけて）と比べると、少し”楽観”ムードが広がってきた時期だったのは確かで、「3月はいろいろ大変だったようだけど、4月になれば落ち着くから、招集通知にちょっとした注意書きを入れて、あとは昨年までと同様に淡々と準備を進めよう」というスタンスで取締役会での決議を行い、招集通知の最終校正に臨んだ人も決して少なくなかったのではなかろうか。

しかし、結局、事態はあの頃の想定を超えるスピードで悪化し、今や東京都、大阪府をはじめとする主要7都府県では、「緊急事態宣言」まで発令される事態となってしまった。

そして、その影響で、ここに来て様々な動きが出てきている。

まず、新たな基準日を設けてまで、定時株主総会の開催時期を2か月後にずらした㈱ディップの事例。
https://pdf.irpocket.com/C2379/fwbV/NiLW/S8tL.pdf

理屈の上では可能、という話は前々からあって、法務省からも丁寧にコメントが公表されていたものの、3月総会では誰もチャレンジしなかったこの荒技を、本来なら来月下旬に総会を行うはずだった会社がいきなりやってのけた、ということのインパクトは大きい。

もちろん、それができたのは、配当決議だけは取締役会で実施し、本来予定されていた基準日の株主に淡々と支払うことが可能な定款になっていた、という事情があってこそなのだろうが、実はこの会社、昨年まではそのような定款規定を持っていながら、「剰余金の処分」は株主総会で決めていた会社だったりもするわけで*3、総会議決権行使の基準日とは別に配当基準日を決める、という大技以前に、配当金の決定権限をこれまでとは異なる機関で行使する、という対応自体がイレギュラーなものだった、ということは念頭に置くべきだろう*4。

また、恐れられていた「会場変更」も次々と発表されている。

最初に出てきたのは、4月21日（火）に「トスラブ山王健保会館２階会議室」での総会を予定していた㈱SKIYAKIという会社（株主数3,755名）で、会場が使えなくなりそうだという状況を察して、緊急事態宣言発令前に早々と会場を自社会議場に変更した*5。

そして、今日になって、4月13日（月)に予定されていた㈱RVHの臨時株主総会の会場が、「東京ガーデンテラス紀尾井町紀尾井タワー４階紀尾井カンファレンスセミナールームA」から「赤坂會館ビル6階赤坂會館ホール」に変更され、開始時刻も1時間繰り下げられたし*6、4月23日(木）に予定していたベステラ㈱（株主数8,180名）も、会場を「亀戸文化センター　カメリアホール」から「本社会議室」に切り替えることを発表している。

ちなみに、4月に株主総会を予定している会社は、既に招集通知がネット上で見られるものだけでもそれなりにあって、上記のような対応が今後さらに発生する可能性もあるので、現在公表されている各社総会の日程と会場を一通り並べてみると、以下のような感じである。

4月9日（木）

・㈱タカショー　当社本社３階大ホール（和歌山）　株主数12,350名

4月14日（火）

・ピープル㈱　鉄鋼会館８階会議室　株主数4,287名
・（臨時）前田道路㈱　品川プリンスホテルアネックスタワー５階「プリンスホール」*7
・（臨時）㈱サンワカンパニ―　アプローズタワー13階会議室（大阪茶屋町）　

4月15日(水）

・㈱ながの東急百貨店　4月15日（水）　当社別館シェルシェ５階ホール（長野市）　株主数1,344名

4月16日（木）

・ダイドーグループホールディングス㈱　ホテルニューオータニ大阪（2階鳳凰の間）　株主数37,561名

4月17日（金）

・㈱鎌倉新書　~~コングレスクエア日本橋コンベンションホールＣ・Ｄ~~　株主数5,803名　→（変更）兼松ビルディング８階本社会議スペース
・㈱三井ハイテック　当社本社会議室（北九州市）　株主数10,643名

4月21日（火）

・㈱トーホー　神戸ポートピアホテル本館地下１階「偕楽の間」　株主数10,317名

4月22日（水）

・㈱ACCESS　ホテルグランドパレス２階「ダイヤモンドルーム」　株主数11,586名
・㈱シーイーシー　当社本店（さがみ野システムラボラトリ）Ａ館６階会議室　株主数4,179名
・ミライアル㈱　ベルサール西新宿ホール　株主数3,246名
・㈱トランザス　KPガーデンシティPREMIUMみなとみらいホールＣ　株主数1,945名
・アセンテック㈱　~~富士ソフトアキバプラザ７階ＥＸルーム１~~　株主数1,586名　→（変更）アセンテック株式会社本社会議室

4月23日（木）

・㈱ストリーム　東京グランドホテル３階「桜の間」　株主数13,070名
・㈱ナイガイ　当社地階ショールーム　株主数9,421名
・㈱丹青社　ロイヤルパークホテル3階　株主数7,903名
・ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス㈱　新宿ＮＳビル30階 NSスカイカンファレンスルーム1・2　株主数4,471名
・㈱Casa　　ベルサール新宿グランドコンファレンスセンター　株主数3,191名
・㈱Mマート　ハイアットリージェンシー東京地下１階「クリスタルルーム」　株主数1,746名
・積水ハウス㈱　~~ウェスティンホテル大阪２階ローズルーム~~　　株主数84,580名*8　→（変更）梅田スカイビルタワーウエスト35階
・オーエス㈱　新阪急ホテル２階紫の間　株主数6,051名
・㈱きんえい　都シティ大阪天王寺６階吉野の間　株主数4,098名
・㈱アルトナー　~~ホテルグランヴィア大阪 20階鳳凰の間~~　株主数3,630名　→（変更）ホテルグランヴィア大阪 20 階名庭の間
・㈱イムラ封筒　ホテル日航大阪５階鶴の間　株主数2,194名
・不二電機工業㈱　当社草津製作所本館三階講堂　株主数10,771名
・㈱コーセーアールイー　ホテルオークラ福岡３階｢メイフェア｣　株主数11,981名

4月24日（金）

・丸善CHIホールディングス㈱　ベルサール九段３階ホール　株主数28,518名
・窪田製薬ホールディングス㈱　 ~~ホテルグランドアーク半蔵門４階富士西~~ 株主数　22,399名　→（変更）TKP 新橋カンファレンスセンター11 階カンファレンスルーム 11B
・㈱エニグモ　ミッドタウンタワー４階東京ミッドタウン・カンファレンスRoom１＆２＆３　株主数6,684名
・㈱トリケミカル研究所　~~京王プラザホテル八王子４階「宴の間」~~　株主数2,753名　　→（変更）株式会社トリケミカル研究所２階会議室（山梨県上野原市）
・㈱ダブルエー　エビススバルビル　EBiS303 5階　カンファレンススペース　株主数　1,644名
・㈱バリューゴルフ　三田NNビル地下１階三田NNホール＆スペース　株主数835名
・㈱OSGコーポレーション　当社本社９階会議室（大阪・天満）　株主数1,849名
・モロゾフ㈱　神戸ベイシェラトンホテル＆タワーズシェラトンアネックス４階「オーシャン」　株主数9,499名
・クロスプラス㈱　名古屋銀行協会５階大ホール　株主数10,684名
・太陽基礎工業㈱　当社3階会議室（名古屋市）　株主数456名
・㈱石井表記　福山ニューキャッスルホテル２階琴の間　株主数3,115名
・㈱光・彩　当社5階会議室（山梨県甲斐市）　株主数804名
・（臨時）㈱マルク　当社本社会議室（松山市）　

4月27日（月）

・㈱ネオジャパン　横浜ランドマークタワー25階バンケットルームＢ　株主数5,147名
・トミタ電機㈱　当社本社４階会議室（鳥取市）　株主数692名

4月28日（火）

・サンバイオ㈱　ベルサール新宿セントラルパーク　株主数38,394名
・㈱東京ドーム　東京ドームホテル地下1階大宴会場「天空」　株主数22,827名
・菱洋エレクトロ㈱　~~時事通信ホール（時事通信ビル2階~~　株主数8,417名　→（変更）本社会議室（築地）
・㈱ミサワ　エビススバルビル５階 EBiS303 カンファレンススペースA　株主数8,386名
・㈱東京楽天地　~~東武ホテルレバント東京４階「錦」~~株主数5,479名　→（変更）「ＴＯＨＯシネマズ錦糸町楽天地」スクリーン９
・㈱ジャストプランニング　大田区民ホール・アプリコ小ホール　株主数4,532名
・スバル興業㈱　第一ホテル東京５階｢ラ・ローズII｣　株主数3,909名
・新都ホールディングス㈱　ホテルベルクラシック東京８階「ラプソディ」　株主数3,320名
・㈱オーエムツーネットワーク　芝パークホテル別館２階ローズの間　株主数1,977名
・㈱精養軒　上野精養軒本店　株主数1,067名
・㈱ハウテレビジョン　~~アイビーホール４階クリノン~~　株主数860名　→（変更）TKP 渋谷カンファレンスセンターホール６A
・㈱アマガサ　~~浅草ビューホテル３階祥雲の間~~　株主数838名　→（変更）アマガサ本社ビル５階
・㈱ジェイック　ベルサール神保町　株主数571名
・（継続会）㈱ALBERT　~~ベルサール新宿グランドコンファレンスセンター~~ *9　　※4/21開催延期決定
・㈱ユークス　ホテル・アゴーラリージェンシー堺３階利休の間　株主数8,562名
・㈱丸千代山岡家　ロイトン札幌３階「ロイトンホール」　株主数3,677名

4月30日（木）

・（臨時）㈱フロンティア　株式会社フロンティア内会議室

おそらく、直前になってアップしてくる会社も当然あって、数自体はまだまだ増えるだろうが、今の時点でも22日くらいからは、連日それなりの株主を抱えた会社の総会が１つ、２つは入っているな、というのが良く分かる。

そして、未だ感染判明者ゼロの鳥取や、その他の「緊急事態宣言」対象外のエリア*10、しかも自社施設で行えるような幸せな会社（青字にて記載）はともかく、多くの会社に「会場問題」が生じる可能性はまだあるわけで、ここから「感染拡大リスク回避」のための告知等も含め、再び担当者が神経を使うギリギリの対応を強いられることになる可能性はある。

幸いなことに、今は、冒頭でもご紹介したような柔軟な解釈論を出発点にして、これまでなら「No！」と言われていたような実務対応で突破を図ることもできる環境にあるし、それをやったところで誰も非難できない、という切羽詰まった世の中の状況も現に存在するところではあるのだが、それでも総会が無事終わり、しばらくたって決議の効力が確定するまでは、どこかで不安を抱え続けていないといけないのがこの業界の切ないところだったりもするわけで、3月から続いてきた試行錯誤の過程から、より実務の負担を軽減できるような新しい知恵が生まれることを自分は願っているし、ここで再び盛り上がる議論を経て、無事、大本命である「6月総会」にバトンを引き継いでいけるなら*11、実に素晴らしいことではないかと思うので・・・。

何度も繰り返すが、今こそ実務者の叡智を！である。

追記（4/9）

このエントリーをアップした翌日、定時株主総会5件と臨時株主総会1件の開催情報を新たに追加。

そして、また1社、会場変更を余儀なくされた会社が出ている（㈱トリケミカル研究所）。

元々、本社所在地の山梨県から中央線を東上して大都会八王子のホテルを会場にしていたのだが、レストラン、バーとともに宴会場まで使用中止となり*12、自社施設での開催を余儀なくされることとなったようである。開始時刻は実に3時間落とし・・・。

当初会場予定地に誘導人員を置くのだとしたら、案内も気が遠くなりそうな話になるわけで、この、電車で行ってもいかにもたどり着けなさそうな感じの本社所在地*13の場所こそが、最大の感染拡大防止策になるのかな、と思わずにはいられない。

追記（4/10）

今日も数件、4月24日開催の総会の招集通知が新たに開示。

そして、また1社、菱洋エレクトロ㈱が「時事通信ホール」の使用を断念し、開始時刻を30分遅らせて自社会議室での開催に切り替える、という発表をしている*14。

このネタに関しては、遂に、本日、川井信之弁護士のブログでもフォーカスされた*15ということで、本ブログは使命を終えた感がないではないのだが、一応、大所高所論だけではなく、”内側”からの心理も追っていく、というのが一連のエントリーの趣旨でもあるので、もうしばらくは追いかけていくことにしたい。

追記（4/13）

本日も1社、株主総会の会場変更のリリースが出ている。

28日に開催予定だった㈱ハウテレビジョンという会社が、青山のアイビーホールからTKPの渋谷カンファレンスホールへと会場変更し、開始時間を1時間繰り下げ*16。確かにアイビーホール自体は5月6日まで臨時休館*17だからこれもやむを得ない対応だと思われるが、TKPなら大丈夫なのか？という素朴な疑問はある。株主数1,000人未満という会社で総会自体も小規模と思われるため、最悪の事態になったとしても、融通は利くのかもしれないが、直前までハラハラさせられる状況に変わりはないだろうと思う。

そして、今日新たに2社の招集通知を確認したのだが、1社はホテル、そしてもう1社は、なんと「大田区民ホール」という公共施設・・・。

当然ながらサイトを見ると、当該施設は5月6日まで「貸館業務休止」となっているわけで*18、果たして今後どういう展開になるかは神のみぞ知る、だが、日々ちょっとずつ変わっていく「要請」に翻弄される関係者の方々の気苦労を思うと、本当に何とも言えない気持ちになってしまうのである*19。

追記（4/14）

本日も何社か、新たな招集通知に接したのだが、うわっ、と思ったのが、28日のサンバイオ㈱の招集通知である。

この会社、再生細胞医薬品を手掛ける会社で、上場市場はマザーズながら株主数は実に40,000人近く、というびっくりするような人数なのだが、それもあってか狭義の招集通知の「場所」欄には、「当社は、株主総会を東京都千代田区のベルサール神田で開催してまいりましたが、本株主総会におきましては、より多くの株主の皆様にご出席いただけますよう、上記会場で開催することといたしました。」(強調筆者）という記載まである*20。

平時であれば、素晴らしい株主志向の会社として称賛されても不思議ではない対応なのだが、残念ながら今は平時ではないわけで、今年の総会に向けて準備を進めてきた事務方の気持ちを考えると非常に複雑な気分になってしまう。

そして、いよいよ風雲急を告げてきた、というべきか、今日は3社から会場変更のリリース。

そのうちの一社、㈱鎌倉新書は「葬儀」の世界に新風を吹き込んだ会社として個人株主の人気も高い会社だが、あの「コングレ」がプロデュースする会場*21を押さえていたにもかかわらず、まさかの使用不可で自社会議室の使用を余儀なくされる結果に。リリース*22を見ると、開始時刻1時間繰り下げ、ということに加え「会場席数には限りがあり、当日お席をご用意できず、ご入場いただけない可能性がございます」という旨が必死の強調文字で記載されている。

同じく富士ソフトアキバプラザから自社会議室に会場を移したアセンテック㈱のリリース*23にも同様の記載がある(こちらは午後の開催、かつ使用予定だった会場が新会場の目と鼻の先、ということもあり、開始時刻は変更されていない）。

ちなみにもう一社の㈱東京楽天地は、自社ビル内の映画館*24、ということで、今や足を運ぶこともままならなくなった本物のスクリーンの前で総会に参加できる、という非常にレアな機会になっていたりもするのだが、これも「苦肉の策」なのだろう。

・・・ということで、既に今日までの間に会場変更を余儀なくされた4月総会会社は、実に9社に達した。

㈱鎌倉新書などもそうだが、ここまで結構ギリギリまで引っ張って決断した会社も多いのかな、という印象はあるし、東京都から営業自粛要請が出たのもこの一両日の話。

だとすると、まだまだ様々な波乱の芽が出てきそうな気配もあるのだが、今は総会担当者にのしかかる辛苦がちょっとでも軽くなることを願ってやまない。

追記（4/15）

本日もまた2社が会場変更のリリースを出した。

1社は24日開催予定の会社の中でも丸善CHIと並んで株主数が多かった窪田製薬HD㈱で、ホテルグランドアークでの開催を断念し、時間を1時間繰り下げて、「救いの神」TKP新橋カンファレンスセンターに会場を変更。もちろん、リリースでも「会場に来ないでください」*25オーラは全開になっているのだが、株主数の多さゆえにどうなるのかな、と、気になるところではある。

一方、今日驚かされたのは、もう一つの会社、㈱アルトナーが出したリリース*26である。

何がすごいかと言えば、会場変更の理由が、「新型コロナウイルス感染症への対策として、会場スペースを広くするため」というもので、変更先も同じホテル内、同フロアの会場である。

もちろん、趣旨としては道理にかなっている話ではあるし、この辺は何かと自粛に向かう東京と、合理性を前面に出す大阪との違いも見え隠れするところだが、いずれにしても考えさせられるところは多かったな、と思った次第。なお、この会社の、いわゆる”コロナご案内”には　「株主総会の議決権行使は、郵送による事前行使にご協力をお願いいたします」とか「新型コロナウイルスの感染拡大の状況にご留意いただき、健康状態にかかわらず、株主総会へのご来場をお控えいただきますようお願いいたします」といった婉曲さとは無縁のストレートな表現が盛り込まれている、ということもご紹介しておくことにしたい*27。

追記（4/17）

昨日から、総会関係のリリースよりも決算発表延期のリリースの方が目立つようになっていて、しかも今日になって5月総会の招集通知をポチポチと見かけるような状況だったから正直油断していたのだが、実は出ていたのか！ということでかなりびっくりさせられた積水ハウス㈱の会場変更*28。しかも会場の変更自体は適時開示されておらず、それに対する仮処分の申し立ての開示*29で知ることとなった、というのが何ともな話で。

この件に関しては、別途改めてコメントするとして、もう一件、28日の㈱アマガサも本社ビルでの開催へと変更となっており*30、時間的に少し余裕があった分、28日組はこれで4社目の会場変更、という事態と相成った。

おそらく5月7日以降もしばらくは緊急事態宣言が解除されることはないだろうな、という雰囲気だけに、既に5月総会の会社からも、「定時株主総会へのご来場自粛のお願いについて」というお知らせが出てしまう*31くらいの状況ではあるのだが、今は全ての会社が少しでも平穏に日程を終えてくれることを願うほかない。

*1:中でも極めつけの出来事は、災い転じて福となるか？～厳戒体制下の「株主総会2020」が気付かせてくれたもの。 - 企業法務戦士の雑感～Season2～だった。

*2:今日のCOVID-19あれこれ～2020年4月2日版 - 企業法務戦士の雑感～Season2～参照。

*3:昨年の招集通知参照。https://pdf.irpocket.com/C2379/g9xd/c3yO/wSUH.pdf

*4:こういうことがあると、剰余金処分等を取締役会で行えるようにすることのメリットもより際立つわけで、既に取締役の任期が1年になっている監査等委員会設置会社などでは、次の総会のタイミングで一斉に定款変更に動いてくる可能性も否定できない。

*5:この変更により場所も溜池山王付近から渋谷へと大きく動いたのだが、それにもかかわらず開始時刻に変更がない（奨励されているプラクティスは、間違って変更前の会場に来た株主が間に合うようにするため開始時刻を落とす、というもの）、というのは興味深いところである。

*6:この株主総会自体は、ミュゼプラチナム等の美容系子会社の全株式を第三者に譲渡する、という議案のために開かれるもので、それはそれで興味深いものではあるのだが・・・。

*7:ご存じ、親会社によるTOBに果敢に抗した会社で、公開買い付けの決着はついたものの、買収阻止の手段として用いた「臨時配当」議案の賛否を問う総会自体は行われるようである。

*8:この会社に関しては、4月総会の他の会社と比べて株主数が圧倒的に多いことに加え、元会長からの株主提案（取締役選任議案）も提出されており、安易に会議自体を省略できない、という点で、一番対応が注目される総会ともいえる。

*9:この会社の定時株主総会は3月30日に開催されたのだが、計算書類の報告が間に合わず、取締役の選任議案を可決した上で「継続会」として設定されたのが今回のものである。3月30日、というのもまぁまぁ厳しい時期だったとは思うが、さらに輪をかけて厳しいオペレーションを強いられるのかと思うと、関係者には同情を禁じ得ない。

*10:ただし、今後エリアが拡大していく可能性は当然ある。

*11:「そんなバトンいらねー」という魂の叫びが聞こえてきそうだが・・・。

*12:www.keioplaza.co.jp

*13:今回のリリースの2頁目を参照のこと。http://www.trichemical.com/pdf/20040901.pdf

*14:https://www.ryoyo.co.jp/wryyp/wp-content/uploads/2020/04/ir296.pdf

*15:blog.livedoor.jp

*16:https://global-assets.irdirect.jp/pdf/menu_file/7064/20200410171328_8615.pdf

*17:会場｜青山・表参道｜結婚式場・披露宴会場・会議室・宴会場｜アイビーホール IVY HALL

*18:大田区ホームページ：大田区民ホール・アプリコ

*19:なお、早々に会場変更を余儀なくされた㈱RVHの臨時株主総会は無事終わったようで（https://rvh.jp/images/2020/04/0413.pdf参照）、何よりである。

*20:https://ssl4.eir-parts.net/doc/4592/ir_material2/138461/00.pdf

*21:コングレスクエア｜コンベンションホール＆カンファレンスルーム｜講演会・会議・パーティー・展示会