荒れてこそ、夏競馬。

夏競馬=荒れる、というのは、自分に競馬心が付いてからずっと変わらない定番メタファー。

今年もそれは変わらずで、毎週特別レースの1戦目、2戦目くらいまでは「まずまず」でも、肝心のメインで痛い目に合うケースは多かった。

ただ、残念なことに、自分はそれを毎週末降り続く雨のせい、馬場のせい・・・と勝手に思い込んでしまっていた。

だから、久しぶりに北から西まで全場天候に恵まれ、全て良馬場で行われた今日のメインレースは、いつものとおり、実績・傾向重視の「中穴狙い」で突っ込んでしまったのだが・・・。

まずは函館記念

押し出された人気のカウディーリョ、レイエンダというキャロット勢をさっぱり切って、岩田(父)騎乗の8番人気・レッドサイオンを狙ったのは、元々荒れ気味のこのハンデ戦を意識してのこと。前走・同じ函館の巴賞で1番人気ながら7着に敗れていた、というのも、このレースの傾向からすると悪くないはずだった。

ところが勝ったのは、2歳のホープフルS2着の実績はあれど、ダービー以降6戦連続2ケタ着順で、「鳴かず飛ばず」の形容詞がしっくりきていた15番人気のアドマイヤジャスタで、2着にも13番人気、前走巴賞でレッドサイオン以上に酷い負け方をしていた7歳馬のドゥオーモが突っ込んだことで馬連は13万馬券

予想の定石を完全に吹き飛ばしてくれるようなひどいレース(苦笑)だった。

これに続くのは中京記念

例年ならその名のとおり中京競馬場開催で、同じ左回りのNHKマイルC安田記念京王杯SCといったマイラー向けのレースの凡走馬か、OP級のパラダイスSの好走組を押さえておけば何とかなったレースだったのだが、今年は運悪く(?)阪神競馬場での開催に。それが予想をいつになく難しくした。

1番人気のギルデッドミラーをはじめ、例年なら上位に来ても不思議ではない東京競馬場芝重賞組が軒並み圏外に消える中、突っ込んだのは18頭立ての18番人気、前走は東京競馬場といってもダートで惨敗、5戦連続2ケタ着順が続いていたメイケイダイハード。

このレースに関しては2着のラセットが同条件の米子Sを2着で好走しているし、3着のエントシャイデンも前走OP勝ちだから、全く選択できなかったわけではないのだが、1着馬が1着馬だけに、まぁどうしようもない。

結果、WIN5も久々の的中0票となり、注ぎ込まれた浄財はキャリーオーバーと相成った。


馬場がいつになく乾いたことがここ数戦の実績に基づく予想の精度を狂わせたのか、それとも夏競馬ならではの必然というべきなのかは分からないが、ただ一つ言えることは

「こんな日は下手に当てない方がその先の人生を幸福に生きられる」

ということだろうか。

そして、長年続いている「荒れる」というブランドイメージが未だに損なわれていないことに感謝しつつ、来週から始まる、(あのややっこしい小倉競馬場がない)札幌・新潟の変則2場開催が行われているうちに、”荒れない夏”でひっそりと取り返したい。そんな気持ちで今はいる。

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