既に1週目の開催を終えた中央競馬界で、この時期恒例の、前年度のJRA賞・記者投票の結果が発表された。
今回の年度代表馬は、順当にドウデュース。
シーズン前半の不振の影響もあって、昨年(イクイノックス)ほど圧倒的な存在ではなかったが、秋にビッグレースを連勝し、”あわや3冠”の夢を抱かせたのはやはり立派、の一言だから、256票中236票、という結果も納得はいく。
他の部門も概ね順当な結果にはなっているのだが、唯一議論の余地がありそうなのは、「最優秀3歳牡馬」部門だろう。
元々、昨年のように三冠全てで勝利馬が異なるような年は、どのレースのインパクトを最重要視するかで何かと議論になりやすいのだが、今年に関しては、ダート路線のフォーエバーヤングがいたことで、より混迷を極めることになった。
結果的には、「日本ダービー」の看板の重さゆえに、ダノンデサイルがこの部門のタイトルを持っていく、というありがちな結果になったのだが、相手は同じダービーをサウジとUAEで世界の強豪相手に奪取、本場米国のケンタッキーダービーでもあわやの戦いを繰り広げ、全般的にこの一年、国際レースでは振るわなかった日本調教馬勢の中でただ一頭といってよいくらい意地を見せ続けてきた猛者である。
それゆえ、「年度代表馬」部門でも19票、「最優秀ダートホース部門」では、古馬の雄、レモンポップ(160票)に迫る96票を獲得したこの馬が”無冠”に終わった(一応「特別賞」は受賞することになったが)、ということについては、どうも釈然としない*1。
国内GⅠ路線の馬と、海外・地方交流を転戦した馬のどちらが強いか、という議論は今に始まった話ではないし、国内のダートレース体系の整備に伴って、そう遠くないうちに各世代の表彰も芝・ダートと分けて行われるようになるだろうから、こんな話もいずれはなくなるのだろうけど、またしても起きた2024年度の悲劇エピソード、ということで心の中にしまっておければ、と思っているところである。