時計の針は巻き戻されたのではなく・・・。

海の向こうの大統領の無謀なる賭けが引き起こした相場の波乱。

日経平均の数字だけ見ても、先週、3月最後の日に1,500円超下げ、3日、4日と1000円近く下げた末に今日の2644円安。

文字通り虎の子の資産が溶けて阿鼻叫喚・・・という方も多いのだろうけど・・・。


人間というのは忘れっぽい生き物だ。

ここ数日の美しすぎる急落カーブを見ると、このまま奈落の果てに落ちていくような錯覚に陥ってしまうのだけれど、これだけ下がっても日経平均の示す数字(31,136円58銭)は、つい半年ちょっと前、まだバイデンが大統領だった8月に日経平均が一日で4450円超下げた時のそれ(31,458円42銭)*1とそんなに変わるものではないし、多くの銘柄はあの時よりも未だに高値を付けている。そもそも日経平均30,000円台なんて、つい数年前までは夢のまた夢、の世界だったのだ。

ふと気付けばバブル。

新NISAの威力も相まって、多くの個人投資家が市場に参戦し、買い増し時を逃して天を見上げていた者にとっては、この急変相場が干天の慈雨でなくて何なのか。

ということで、今は目先の損失には目もくれず、次に来るであろう大波上げ潮を期待して、ワクワクしている自分がいる。

そしてもう一つ。

今回の”トランプ・ショック”(何度目?)の過程で繰り出された関税攻撃を「ブレトン・ウッズ体制の終焉」と評し、時計の針が巻き戻されたと嘆く論者は多い。

だが、歴史は繰り返しても、時計の針は決して戻らない、というのがこの世の常。

いや、むしろ、「世界一の超大国」だったかの国が、坂をゆっくりと下る途中でやらかした今回の暴挙は、むしろ時計の針を前に早回しする結果を招くような気がしてならない。

いつか来るだろう、来てほしい、と思っていた”世界経済の中心地が米国でなくなる日”。

新たな「中心」になるのは、米国でも欧州でもなく、中国でもない。ましてや日本なんかであるはずがない。

ただ、おそらくはそんなに日本からも離れていない、冷戦/ポスト冷戦をしたたかに乗り切った人々が暮らす地域に世界の中心がやってくる。

それをもしかしたら、自分が生きている間に目撃できるかもしれない、という期待感で今は胸いっぱいである。

雨降って地弾ける。明日からのそんな展開を切に願いたい。

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