いつか凱旋できる日が来るまでは。

日本馬にとって決して相性の良いレースではない、ということは、もう10年以上前から言われている。
レーティングの観点からも、より実力が発揮しやすい海外のレースがある、ということに、長年競馬にかかわってきた人々は皆気付いている。

だから、「挑戦」という言葉を聞くたびに、よせばいいのに・・・というのは必ず思うことだし、今年に関しては、挑むのが国内でもまだまだタイトルが欲しい”盛り”の馬たちだっただけになおさら。そして、秋のGⅠシーズンを半分棒に振る割には報われないことになるんだろうな・・・と心の中で呟いていた。

だが、簡単に勝てないと分かっていても、戦前にやれフォワ賞を勝っただの、前哨戦となる現地のGⅡ、GⅢを勝っただの、という話を聞くと、どうしても心はざわつく。そして、当日、”ダメ元”でラジオを聴きながら応援してしまういつものパターン・・・。


結果的には、今年も、例年とほぼ変わらなかった。

10年以上経ってもオルフェーヴルは超えられていないし、ましてや四半世紀前のエルコンドルパサーの背中は遥かに遠い。

枠順抽選でクロワデュノールとビザンチンドリームが外枠に飛ばされたときは、いつもながらの欧州人の悪意を感じたが、内枠に入ったアロヒアリイでも全く歯が立たなかったのだから、言い訳にはならない。ましてや、当日の天気は必然かつ不可抗力・・・。

ダリズにソジー、と前哨戦で負かした馬が上位を占めていることを考えると悔しさは増すし、事前の調整だとか、騎手の乗り方だとか、敗因を探し始めたらキリはないのだが、それを言ったところで仕方のない話。

ただ、どんなループも決して「無限」ではない、というのがこの世界の常でもあるわけで、散々繰り返して本当にもうこのレースのことを忘れてしまいそうになるくらいのタイミングで、あっけなく日本馬が勝つ、という日が来ることを自分は信じてやまないのである。

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html