この日は朝から、「フォーエバーヤングが日本調教馬初のブリーダーズカップクラシック制覇を達成」という超ド級のニュースが飛び込んできた。
3歳時から国際的な大レースに挑んできた馬だから、今年もBCクラシックに挑戦する、と聞いてもそんなに違和感はなかったのだが、結果は「またしても米国勢の壁」になるんじゃないか、と勝手に思い込んでいた。それがとうとうこのビッグタイトル。実にあっぱれ。
さらに、時間が進むと、今度はワールドシリーズの最終戦で山本由伸投手が鬼神の活躍。ドジャーズ連覇で晴れ舞台に立った日本人選手たちにスポットが当たる。
そんなふうに始まった一日だったから、日本の競馬を見てもそんなに気持ちが盛り上がらない日曜日だったのだが、それでもメインレースは秋序盤のクライマックス、天皇賞。メンバーの豪華さゆえに、発走時刻が近づけばさすがに気持ちは昂る。
3歳以上オープン条件となって、世代間競争に注目が集まりがちなこのレースで、昨年はこのレースが「弱い4歳馬」伝説の始まりになってしまった感もあったのだが*1、今年の注目はクラシック路線から転じたマスカレードボール(東京優駿2着)、ミュージアムマイル(皐月賞優勝)の2歳の「3歳馬」。
もちろん古馬陣との直接対決は初めてだっただけに、強い、いや弱い、といつものように解説陣の議論が盛り上がって本番を迎えたのだが・・・
蓋を開けてみれば、この3歳2頭が、スローペースな展開の中、最後は同世代を相手にするのと同じ、いや、それ以上の強烈な32秒台の決め脚を発揮してワン、ツー、と、まさに「世代の強さ」をアピールする結果となった。
ダービー2着からの直行組は、過去にもエフフォーリア、イクイノックスと2年連続の好走歴があるから、マスカレードボールが上位に来るのは当然予想していたのだが、これまでそんなに実績のなかったクラシックトライアル(セントライト記念)転戦組(ミュージアムマイル)まで連に絡む、というのはさすがに想定外。
古豪・ジャスティンパレスが馬券に絡む(3着)というのは予想通りだったので、そこで多少帳尻を合わせたとはいえ、早すぎる世代交代にちょっと当惑したところはある。
なお、自分は懲りずに、昨年の4歳世代(現5歳世代)のリベンジを密かに期待して、ホウオウビスケッツとタスティエーラに、ひっそりと流していた。
ホウオウビスケッツはいつものように先行して一応見せ場は作ったし*2、タスティエーラに至っては、最後の直線で一瞬「来たか!」と思わせるような瞬間まで演出してくれたのだがそこまで・・・。
この世代では不動のエースとなっているべラジオオペラを欠く布陣では如何ともし難かったところはあるが、最下位に転落したソールオリエンス(一応元皐月賞馬)と合わせてブービー、ブービーメーカー独占、という象徴的な結果となってしまったのは何とも残念。
唯一の救いは、これまで牝馬&ローカル路線の馬、という感が強かったシランケドが、最後方から上がり31秒7で突っ込んで3着にクビ差の4着に入ったこと。
今日のような”どスロー”の展開がそう何度も繰り返されるとは思えないし、マークされる立場になればまた苦戦する可能性はあるが、香港に散った同期の名牝の分も名を残してほしいなぁ・・・というのが今の切なる思いである。