これが現実だったのか・・・

もう随分と長い間、自分は、「会社」という枠の中で、今の仕事にかかわってきた。

その間に、違う方向の仕事に進む機会も、違う立場から今と同じような仕事をする機会も、何度となくめぐってきてはいたのだけれど、それでも、自分がここでやってきたのは、今の立場でやる仕事の魅力を誰よりも感じていたからであり、そして、同じ道を歩んできた先達の方々に、心から尊敬できるような人々が多くいる、と思っていたから、である。

だが、ここ数年、会社の外に出て、あれこれといろんな仕事にかかわるうちに、「あれ、こんなだったっけな・・・」と思うことが増えてきたような気がしてならない。

これまで、単に見えていなかった部分が、自分が成長して、よりディープに周りの世界に関わる中で見えるようになってきただけ、ということなのか、それとも、今の仕事そのものを取り巻く環境が変わってきてしまっているのか、は分からないけれど、“幻滅”に近い感情を抱くことが度々あって、正直、うんざりしているのは事実だ。

もし、このまま10年後、20年後歩いて行った先に待ち受けているものが、自分の望む姿なのであれば、今が多少シンドくても頑張れる、それが人間、というものだけど、そのままの延長線上にあるものがそうでないとしたら、やっぱり、どこかで、大きく進む道筋を変えないと、ダメなんだろう、と思う。

そのまま永遠に交わらない道なのか、それとも、どこかでまた一つにつながる道なのか、は分からないけど、冷静に考えると、今気づいたからこそ変えられるもの、できることがあるわけで、そういう意味では、「今」それに気づいたことに感謝すべきなのかもしれない。


“近いうち”は「明日」ではない。でも、着実に近づいているのである・・・。

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