スポーツ

痛快に過ぎた「まさか」の三重奏。

ついこの前始まったような気がしていた2歳戦が一周回って、気が付けばダービーウィーク。 時が過ぎるスピードを恨みつつ、「最後は取れるはず」と勘違いしがちなのも、春のクラシック最終戦ならでは、である。レース前の注目は、もっぱら「史上初のダービー3…

母の名は。

チェルヴィニアの母の名がチェッキーノだ、ということは知っていた。よく見れば鞍上があのルメール騎手だ、ということも。でも、それで桜花賞13着惨敗の馬がオークスを勝つ、というストーリーまで頭に描けたかというと、自分には無理だった。・・・というこ…

キャリア20年、超えてからが華。

レジェンド・武豊騎手が遂に前人未到の4500勝を達成したこの週末。記念すべき「70周年」の節目の年ながら、競走中の大きなアクシデントが続いたこともあり、クラシックシーズンのクライマックスを前にもやもやしたムードが漂っていた中央競馬界に、良い方の…

海の向こうでも一生に一度、だったから・・・。

日本でもいよいよこれからクライマックス・・・という時期に飛び込んできた米国はケンタッキーダービーのニュース。三冠シリーズの一冠目、という位置づけを考えると、むしろ日本より遅いタイミング、というべきなのかもしれないが、いずれにしてもビッグレ…

U-23代表に見た希望の光。

自分のような「出来た頃からJリーグ見てる」世代が、トーナメント形式で行われるサッカー五輪予選、と聞くと、どうしても反射的に思い出すのは、アトランタ五輪予選、である。よくよく振り返ってみると、前々回のリオ五輪予選からU-23AFCの大会と兼ねる形式…

強いのはいつまでも昔の名前、という寂しさ

国家の象徴の名を関した伝統の一戦・・・にもかかわらず、春の天皇賞があまりワクワクしないレースになって久しい。元々言われている「距離が長すぎる問題」というのもあるが、近年ではそれ以上に、「世界を巡れば高額賞金荒稼ぎも夢ではない」この春シーズ…

そして生まれた神話。

競馬の騎手がいかに危険な職業か、ということは、自分がそれを見始めた時期に立て続けに起きた不幸な出来事の連鎖*1ゆえに知識としては理解していたつもり。だが、この週に突然飛び込んできた「殉職」の報は、そんなうわべだけの理解を飛び越えるほどの衝撃…

それでこそ、スウィープだ。

いろんな気候の偶然が重なったとはいえ、「桜花賞」の背景映像であんなに美しい桜を見ることができたのはいつ以来だろうか*1。そして、そんな舞台設定に、「混戦」と言われながらも2歳GⅠの1,2着馬が順当に上位を占める、という古典的な展開が見事にはまっ…

「敗者復活戦」でも勝てない馬々の哀しさ

伝統の大阪杯が春の古馬中距離GⅠとして生まれ変わってから、もう7年が経つ。既に古馬No.1の地位を確固たるものとしていたキタサンブラックが優勝した「第1回」は良かった。その後もスワーヴリチャード、アルアイン、とクラシック戦線を沸かせた馬たちがタイ…

出会いと別れの交差。

競馬の世界のカレンダーで「別れの季節」といえば2月最終週だし、「新たな出会いの季節」といえば3月1週目、というのが昔からの定番・・・だったはずなのだが、今年はどういうわけか、恒例の3月1週目の新人騎手デビュー週に定年を迎えた調教師の引退が重なる…

そしてまた季節は中東。

前世紀末からの長い歴史を持つ「3月はドバイ」の慣習がすっかり定着した(ダート馬のみならず一線級の芝馬の参戦も常態化した)ことで、日本の春競馬は少なからず影響を受けていたのだが、新型コロナ禍に突入する直前から始まった「2月はサウジ」の”新”慣習…

清々しい敗戦。

2024年のサッカーアジアカップ。不完全燃焼のグループリーグの後にやって来たノックアウトステージ。こういう方式の大会は、グループリーグで苦戦した方がトーナメントの戦いに入ってから勝負強く勝ち上がる、ということも結構あるし、ROUND16のバーレーン戦…

世界との距離が再び縮まることを願って。

油断するとあっという間に月末。年が明けて最初の月から早くもその状況に陥っているのだけれど、そんな1月最後の週末、飛び込んできたのが大阪国際女子マラソンでの前田穂南選手の「日本新」のニュース。男子の方はここ数年、大迫傑選手が2時間6分の壁を、鈴…

アジアをなめてはいかんのです。

初戦のベトナム戦、相手チームのベンチにあのトルシエ監督がいる、というのを知って嫌な予感がした。一時逆転されながら、前半のうちにひっくり返して最後にダメ押しした試合運びはさすがだったが、この一戦に全力で挑み躍動するベトナムの選手たちの姿に、…

傑出した者と同じ時代を生きたゆえの哀しさ。

長年年始の風物詩として定着している競走馬部門のJRA賞発表。そして今年も、年度代表馬はイクイノックスだった。www.jra.go.jp昨年の受賞に対しては、古馬たちとの比較で一言二言言いたいところもあったこの馬だが、こと今年(23年実績)に関して言えば、ド…

無事是名騎手、的な。

新しい年を迎え、かたや能登半島地震に端を発した異常事態が進行しつつ、平行してカレンダー通りのイベントも粛々と・・・という不思議な日々が続いているのだが、これもまた平時のイベント、ということで「2023年度JRA賞」(調教師・騎手部門)が発表された…

100回目を飾った有言実行。

本来なら「第100回」の記念大会、ということで、もう少し盛り上がっても良かったのだろうが、この国で新年早々から続いた災厄が熱を冷ましてしまった感もあった今年の箱根駅伝。とはいえ、前日の時点では、中止やむなし・・・という噂もまことしやかに流布さ…

主なきグランプリでダービー馬が見せた意地。

今年もめぐってきた年末の大一番、第68回有馬記念。本来なら、新型コロナ禍も完全に明けた今年、3世代にわたるダービー馬をはじめとするGⅠ馬たちがずらりと顔を揃え、場内に詰めかけた大観衆の後押しも受けて、これぞシーズンの締めくくり、とも言うべき華や…

欲を言えば、もう少し余韻に浸りたかった。

何か凄いものを見て心が震えた時はすぐに書き残さなければだめだ、ということは、身に染みて分かっていたつもりなのだけど、またしても後悔。先週末、「あの瞬間」を見終わった後、一つの勝利のあまりのスケールの大きさにぼんやりとし、我に返ったのち、慌…

「代打」が決めた美しい勝利。

今年の安田記念馬、ソングラインこそ不在だったものの、シュネルマイスター、セリフォス、ダノンザキッドといった常連馬たちに毎日王冠、富士Sといった前哨戦の上位馬がずらっと顔を揃えて、豪華メンバーゆえの混戦模様となっていた今年のマイルチャンピオン…

「最強牝馬決定戦」も今や昔。

「エリザベス女王杯」と言えば、かつては3歳(当時4歳)牝馬三冠レースの最終戦。その後、秋華賞の創設に伴い、3歳馬と古馬が相まみえるレースへと変容を遂げたが、それでも牝馬にとって「最強」の称号を得るためのレースであることに変わりはなかった。だが…

38年間、という歳月の濃淡

その瞬間はTverのアプリで見た。「1985年以来二度目の日本一」というニュース速報の見出しも何度も確認した。だが、何時間か経っても、未だに実感がわかないのは、軽く回ったアルコールのせいだけでもなかろう・・・。 遡って1980年代、沿線でもないのにクラ…

世界最強馬の意地と、この先の未来と。

3年前のアーモンドアイを超える単勝1.3倍。昨年のこのレースからの怒涛の連勝街道を見れば、今年の天皇賞(秋)の出走馬の中でイクイノックスが一番強い馬であることは容易に分かっていた。 だが、これほどまでとは・・・。「世界最強馬」の引き立て役になる…

「強い馬」が勝つレースだからこそ。

昔から「強い馬が勝つ」と言われ続けてきたのが牡馬三冠最後の一戦、菊花賞。とはいえ、芝3000mという競走条件の設定がサラブレッド界のトレンドから乖離して久しい今となっては、(三冠がかかった馬を除けば)「本当に強い馬」は天皇賞やらマイルCSやらの古…

勝つことを「当たり前」にしてしまった人馬の強さと美しさ。

単勝1.1倍、誰もが勝つと信じた馬が順当に勝った、というただそれだけの話。だが、それを当たり前のようにやってのけたところに、今年の「三冠牝馬」の凄さはあった。競馬に絶対はなく、どんな馬にも死角はある。だからこそ、ずば抜けて本命視される馬がいる…

足りなかったものと、今度こそ、の期待。

4年前の再来を・・・という思いむなしく、ラグビー日本代表のW杯は終わった。何でもかんでも煽り立てるメディアの雑音を差し引けば、今大会の代表の前評判がそこまで高かったわけではない。戦前のテストマッチでは連戦連敗。「本番」で放り込まれたグループ…

セルフジャッジの危うさ

そろそろ秋の気配も・・・という期待むなしく、外を出歩けば依然として蒸し暑さだけが襲ってきたこの三連休。そして、そんなさ中のラグビーW杯。連休最終日の早朝にはプールDで戦う日本代表にとっては最大の強敵、イングランド戦もあったのだが、4年前とは違…

あっけなく訪れた歓喜。

今月に入って、日々アプリで試合結果を眺めるたびに「負けてないなぁ」ということには薄らぼんやり気付いていた。地上波のテレビのニュースは見なくなって久しいし、周囲に同類がいるわけでもないから、”ムード”がどんなものかは全く察しがつかなかったが、…

○○年ぶり、の数字に感じた衝撃。

丸々一週間くらい続いた深夜のTVer生活。PCで作業をしながらほんの僅かな視線の移動だけで臨場感ある映像を楽しめる。 そんな便利さを最大限享受できたのが今年のブダペスト世界陸上だった。五輪前年の開催、ということで、世界中の有力選手たちが「勝負」ま…

日本女子代表の快進撃と、そこはかとなくこみ上げる申し訳なさと。

サッカー女子日本代表が出場したFIFAワールドカップ。佐々木則夫監督率いる”なでしこジャパン”が、男女通じて日本史上初のW杯制覇を成し遂げ一大旋風を起こしたのも今は昔で、既に干支は一回り。その翌年のロンドン五輪の時はもちろん、2015年W杯で準優勝し…

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html