スポーツ

「たかが1戦」ではない未検査飼料問題が落とす影

G1ウィークではなかったのが唯一の救い、だが、そういう”閑散期”こそ勝負時、と週末を楽しみにしていた者にとっては、実にショッキングなニュースだった。 「中央競馬の競走馬に与えられる飼料添加物「グリーンカル」から禁止薬物のテオブロミンが検出され、…

受け継がれる「天才」の系譜と、そこにある一抹の不安。

彼の名は、もちろん、バルセロナの下部組織に入団した時から知っていたのだけど、日本に復帰してまだ4年。 雌伏の時を経て、ようやくJリーグでも代表でもトップのカテゴリーに顔を出せるようになってきた・・・というくらいの状況で、まだしばらくは日本を舞…

これぞ正真正銘の「必死のパッチ」

歳をとると、いろんなものに免疫ができてきてしまって、いわゆる”煽り”的な演出には、「感動」する前に引いてしまうことの方が多いのだけど、さすがに昨日の原口文仁選手の「劇的復活」には、いろいろと感じ入るところがあった。 「甘く入った4球目のスライ…

「14季ぶり」という事実への衝撃。

昔は熱狂的にハマっていたのにいつのまにかその熱が醒めてしまった、というものはいくつかあって、欧州のフットボールもその一つ。 かつては主要国のリーグ戦はもちろん、UEFAチャンピオンズリーグも、グループリーグから細かく追いかけていたのだけど、ここ…

浮気はしちゃダメ、と痛感した一戦。

しばらく続いていたG1連戦は今週で一区切り。 今開催からは2歳新馬戦も始まって、いよいよ新しいシーズンのスタート、といった感があるのだが、自分は、「競馬を見始めた時にはまだ最下級条件が『400万下』だった」世代である。 その後の歴史をたどっても、…

これが、日本ダービーだ。

先週日曜日、外国人騎手の騎乗馬がまたあっさり勝ってしまったこともあり、エントリー*1の中では、 「最後のダービーくらいは日本人騎手にも意地を見せてほしい」 と書いておきながら、深く考えずにサートゥルナーリアを本命&絶対軸に据えてしまった自分。 …

「魂」は燃え尽きたのか?

正直言うと、最近の日本のプロ野球には、もはやほとんど興味を惹かれなくなってしまっているのだが、やはり自分と同世代の選手の「引退劇」となると話は別だ。 「日米で活躍、通算100勝、100セーブ(S)、100ホールドの「トリプル100」を達成した巨人・上原…

気が付けば、昨秋の再来・・・。

いよいよ春のG1シーズンも大詰めに入ってきた、ということで、今日は牝馬クラシック二冠目、オークス。桜花賞を圧勝したグランアレグリアは、NHKマイルカップに回って不在となったし、そのレースでの斜行の結果、今週も引き続きルメール騎手はいない、という…

久々に放たれた稀代の逃げ馬の輝き。

前週とはうって変わって良い天気に恵まれ、雹が降ることもなくパンパンの良馬場で順調に進行した今週の東京競馬。 メインのヴィクトリアマイルは、出れば確実に圧勝したはずのアーモンドアイが出なかったこともあって、1番人気に押されたのは同世代の2番手・…

荒れ気味の「令和」の始まり。

元号が変わったことをどこまで意識するかは人それぞれだとしても、自分も含め、世の中のほとんどの人は、この先も(少なくとも自分の周りだけは)穏やかに調和が保たれていてほしい、と願うのが普通だと思う。だが、こと競馬の世界に関しては、「令和」が始…

贅沢な二重奏。

ここにきて、何でもかんでも「平成最後の」というフレーズが付くことに少々辟易している今日この頃ではあるのだが、やはり「天皇賞」となると、それを意識せずにはいられない。オグリキャップが台頭し、大競馬ブームの幕が開いてから、紆余曲折を経て30年。 …

「平成」のオリンピック回顧。

改元の年、2019年の4月も終わりに近づくにつれて、店頭に並ぶ出版物の表紙に「平成(回顧)」のタイトルが刻まれたものを目にする機会も多くなった。数日前に発売されたNumber誌の特集もずばり「平成五輪秘録」。Number(ナンバー)977号「夏季・冬季15大会総…

これが、今年のトレンドなのか。

切ったグランアレグリアに手痛い「順当勝ち」を食らってからまだ1週間しか経っていない*1のに、またやったかお前・・・的な結果に終わった皐月賞。賢明な読者の方であれば、当にお察しのとおり、今週も単勝1.7倍のサートゥルナーリアに喧嘩を挑み、そして華…

超越した一頭の前に、法則は通用しない。

時の流れは早く、あっという間にクラシックシーズンが到来。 そして、第1弾はいつものように、牝馬最初の関門、桜花賞。着順を正確に当てるのは決して簡単ではないが、上位に来る馬かどうかの「法則」は決まっている、というのが、長らくこのレースの特徴だ…

できすぎたストーリー

数日前、トーナメント戦でまだ勝ち上がっている学校の中に「東邦」という名前を目にして以来、もしかしたら・・・という予感はあったのだけれど。 「第91回選抜高校野球大会最終日は3日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場に2万7000人の観衆を集めて決勝が行われ…

どんな英雄にも、いつか終わりは来る。

今日の夕方になって、 「第一線を退く意向」 という速報が流れ、日本での凱旋興行だった対アスレチックス第2戦の出場をもって現役を退くことが濃厚となったシアトルマリナーズ・イチロー選手。去年、一度選手登録を外れた(が、引退とは明言しなかった)時か…

春、Spring...

昔懐かしHysteric Blueのイントロが流れてきそうなタイトルにしてしまったが、とりあえず馬の話。競馬界のカレンダーは3月から始まる。 2月の最終週で、70歳を迎えた名調教師たちが次々と引退レースを迎え、そこから1週間経たぬうち、土曜日から新人ジョッキ…

「女性騎手フィーバー」と名手の輝きと。

何が起きたのか、49歳の武豊騎手が開幕週から絶好調で、リーディングトップをひた走っている今年の中央競馬。 その武豊騎手が目下6連勝中のお手馬・インティに騎乗して1番人気で参戦し、ゴールドドリーム、ノンコノユメ、モーニン、といった歴代の覇者たちや…

金杯でそこそこの乾杯。

今年も東西の金杯をメインに始まった中央競馬。年によっては「金杯」のレース日が平日に設定されることも多いので、最初の開催日は見送り、というパターンになることも結構あったのだが、今年は昨年に続いて週末の開催。 そして、中山の方はコース巧者のウイ…

蹉跌を超えて辿り着いた頂点。

去年まで、というか、つい2日前までは永遠に続くと思われていた「深緑」の快進撃が遂に止まった。 第95回箱根駅伝、2015年から続いていた青山学院大学の連覇ストップ、そして新たに頂点に立った東海大学。青学の時代が続いていたといっても、たかだか4年、…

波乱なき最後の一日。

有馬記念の後に訪れた、中央競馬最後の開催日。 昨年は、ルメール騎手がまさかの0勝で200勝の大台を逃す、という“波乱”もあったので、今年も若干の不安と期待をもって見守っていたのだが*1、蓋を開けてみたら、年間史上最多勝にリーチをかけていたルメール騎…

一つの時代が終わるとき。

今年はいろいろと浮き沈みが激しい一年だったこともあり、それまでのルーティンの中でピタリと「断絶」してしまったものも結構多い。その一つがフィギュアスケートを見る、というたしなみで、それまでなら、シーズンが始まった時点で、今年の●●選手の曲目は…

29年ぶりの雨、が有馬記念にもたらした波乱。

昨年のキタサンブラックのような絶対的な主役はいない。だが、秋の天皇賞を制したばかりのレイデオロを筆頭に、この秋絶好調のキセキ、牝馬G1タイトル持ちのモズカッチャン、凱旋門賞帰りのクリンチャーと4歳の主役級は一通り参戦し、迎え撃つ5歳陣も引退レ…

「外高日低」を象徴するようなレース。

阪神開催になったのはもう4年前のことなのに、未だに「朝日杯」と聞くと、反射的に「中山」のメインレースだと勘違いしてしまうのはオールドファンの悲しい性。そして、このレースに出ているのは全て牡馬である、という観念まで染みついているから*1、1番人…

どれだけお膳立てが整っても・・・。

前週のチャンピオンズCまで秋のG1を「外国人騎手」が勝ち続けている、というニュースは、もうあちこちで散々流れているので繰り返さない。「外国人」といっても、通年で騎乗しているルメール騎手やミルコ・デムーロ騎手がずっと乗ってきた馬で勝つのはあ…

常識を超えた馬。

2018年後半のどうしようもない仕事の波とそれに伴うストレスは、それまで普通に味わえていた様々な感覚を消し去る効果があるようで、秋以降、例年なら絶対に欠かさなかった週末の競馬記事の更新すら飛び飛びになってしまっている。だが、やはり今年の第38回…

そしてまた、完膚なきまでに示された世代格差。

2018年に入って以降、明け4歳世代に押しまくられて存在感を失いつつあった「5歳」世代。マカヒキが9ヵ月ぶり出走の札幌記念で2着に食い込んだり、京都大賞典でサトノダイヤモンドが復活優勝を遂げた*1ことで、秋になってようやく見せ場を作れるか、と思えた…

豪快過ぎた「三冠」とそれゆえの不安。

桜花賞、オークスと別次元の強さを見せて勝ち続けてきた今年の3歳牝馬の主役・アーモンドアイ。 好敵手だったリリーノーブルは故障で離脱、桜花賞までは主役だったラッキーライラックも夏の一頓挫が報じられる中、主役としての輝きは一層際立っていた。唯一…

遂に戻ってきた世代の星。

ターフの上で絶え間なく続く世代間闘争の中で、何となく影が薄くなっている現5歳世代。スプリント2冠のファインニードルや、春の天皇賞を勝ったレインボーライン、宝塚記念を勝ったミッキーロケットなど、今年に入ってからG1タイトルを奪った馬はそれなりに…

最速スプリンターの影で健闘を続ける小さな牝馬。

台風接近で、2場開催の片方が早々と中止を決定。 そのおかげで、いつになく馬券検討に集中できたのがかえって裏目に出た感のあった日曜日の中山開催だったが、そんな結果にかかわらず、メインのスプリンターズSは、実にしびれるレースだった。心配された馬場…