2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年12月&通年のまとめ

思えば、旧はてなダイアリーから「はてなブログ」に移行したのは、ちょうど今年の初めのことだった。それからいろいろと起きたことの総括は、既にエントリーで上げたとおりなのだけど、この一年はブログ的にも、6年ぶり、7年ぶりのアクセス数回復、といった…

最高だった一年の最後の日に。

一年365日、歳を重ねるたびに過ぎていくスピードは速くなる。そして今年も決してそれは例外ではなかったはずなのだが、「あっという間に」の一言で括るには、いろんなことがあり過ぎて、これまでの数年よりは、ちょっぴり長く感じたような気がする。この一年…

それでも自分は「出版」に期待する~「ブックガイド2020」に接しての雑感

何だかんだといつものように年末を慌ただしく過ごしてしまったこともあり、目を通すのが延び延びになってしまったBusiness Law Journal年末恒例の「ブックガイド」特集。Business Law Journal 2020年 02 月号 [雑誌]作者:出版社/メーカー: レクシスネクシス…

変則開催を乗り越えて最後に見せた元No.1の意地。

競馬の世界では、ここ数年、「年末の変則開催」が定番になっている。ずっと長い間「一年の締め」のレースとなっていた有馬記念の後に、2歳GⅠ(芝2000)のホープフルステークスをもう一日入れる、というパターンで、このパターンになった最初の年の違和感は当…

「法務系 Advent Calendar 2019」の表裏を見ながら思ったこと。

ここ数年、すっかり年末(正確にはクリスマスへのカウントダウン)の企画として定着した感のある「法務系Advent Calender」企画。adventar.orgadventar.org 正直、そうでなくてもフリーな時間を確保するのが難しい12月*1、あらかじめ決められた日に向けたコ…

「デジタル・プラットフォーマー」をめぐる今年の議論の締めに。

2019年、という年を法務的見地から振り返った時に、「今年一番のトピック」として挙げられるのは、春以降一気に盛り上がった「巨大プラットフォーマー規制」の話題だと自分は思っている。「別にうちはIT系のプラットフォームなんて展開してないから興味ない…

「証券取引市場改革」は幻だったのか?

数日前から出るぞ出るぞ~と、ざわざわしていた証券取引所の上場区分の「改革」問題だが、遂に「令和時代における企業と投資家のための新たな市場に向けて」という副題の金融審議会市場ワーキング・グループ市場構造専門グループ報告書(案)が公表された。w…

年末になってようやく・・・の「情報システムモデル取引契約書」改訂

2019年もあとわずか、そして年が変われば改正民法施行までたったの3か月・・・という状況の中、注目されていた経済産業省筋の情報システム・モデル取引・契約書(改正民法対応版)がようやく公表された。 「情報処理推進機構(IPA)は24日、2020年4月の民法…

勝っても負けても「牝馬」が主役だった有馬記念2019

月日が過ぎるのは早く、今年も競馬開催は遂に最終章。 そして、めでたく有馬記念の日を迎えた。ここ数年と同様に、今年も有馬記念の日は年内最終開催日ではないのだが*1、気持ち的には、今日が今年の終わりで、次の土曜日から2020シーズンが始まる、という感…

「ブックガイド」が出る前に。

いよいよ年末進行モードということで、Twitter上では、毎年恒例のBLJブックガイドの登場を待ち望む(?)つぶやきもチラホラ見かけるのだが、今日の時点ではまだ書店には並んでおらず・・・。ということで、自分の中では”もう一つのブックガイド”となってい…

今年を回顧するにはまだちょっと早いけど。

本当にいろんなことのあったこの一年。ここからの10日ちょっとで何があるか分からないから、まだ振り返るには早いのだけど、日経紙の「TOKYO2020」面に載っていたプロランナーの一言が、自分の今の素直な感覚にすごくフィットしたので、ここに引用して残して…

意外な、そして実にビジネスライクな結末。

以前、このブログでも何度か紹介したMHPSをめぐる親会社同士の紛争*1。いかに仲裁のウリが「短期決着」といっても、これだけの規模(申立て時点で約7,743億円)の案件となるとそう簡単に決着がつくはずもなく、日本商事仲裁協会規則の見直し等、一時期、日本…

大学入試改革、迷走の末に。

先日の「英語民間試験」問題に続き、「記述式」も消えた。 「2020年度に始まる大学入学共通テストで導入予定だった国語と数学の記述式問題について、萩生田光一文部科学相は17日、同年度の実施を見送ると表明した。50万人規模が受験する試験で、記述式の採点…

見え始めた世代交代の息吹。

今年も遂にやってきた年末の風物詩、日経新聞法務面の「企業法務・弁護士調査」。これで「15回目」ということだから、始まったのは2005年ということになるが、なんとも恐ろしいことに、このブログでは第1回*1から、多分一度も欠かさず、この年に一度の特集記…

またしても獲れなかったタイトル。

いよいよ残すところあと3週、今年のラストスパートに差し掛かっている中央競馬。この2日間の間に、岩田康誠騎手が1600勝、幸英明騎手が1400勝、坂井、武藤、横山武といった若手騎手たちが次々と100勝を挙げ、さらに藤田菜七子騎手も中央+地方で100勝、そし…

結局残された「事実」の曖昧さ~リクナビ問題の余波を憂う。

前日の「7pay」と並んで、こちらも法務的には格好のネタとなってしまった「リクナビ」問題。8月~9月にかけての「第一弾」の御沙汰が出た時にも、どうにもすっきりしなかったのだが、この度、個人情報保護委員会と厚生労働省から、より範囲を広げての勧告・…

改定されたスマホ決済「利用規約」の読み方

7月にサービス開始早々大騒動をもたらした事業者がいたこともあって、今年の新語・流行語大賞のトップ10にまで入ったのが「○○ペイ」である。そして、法務的な観点からも、これらの決済サービスの「利用規約」、特に「免責条項」の書き方をめぐって議論になっ…

馬主冥利。

中央競馬のカレンダーも、「2歳GⅠ」の時期に突入してくると、いよいよ今年も終わりだなぁ、という雰囲気になってくる。そして、この日は、様々な場面で「馬主」の存在感が目立った。まず中山競馬場、メインのカペラステークスで圧倒的な強さを見せて2連覇を…

ささやかな波乱の末に~令和元年改正会社法成立

ここしばらく、界隈で盛り上がっていた会社法改正案が、本日の参院本会議で可決され、成立した。 「政府が今国会の重要法案とした改正会社法は4日午前の参院本会議で可決、成立した。上場企業の社外取締役の設置義務化や、株主総会資料のオンライン提供の導…

美しすぎたゴール前の攻防。

先週、「芝のジャパンカップ」でとうとう外国招待馬がいなくなってしまった、という話題が盛り上がっていたところだったのだが*1、その翌週に行われたのは、当の昔に外国調教馬のためのレースにすることはあきらめ「ジャパンカップ」の冠を外してはや6回目に…

2019年11月のまとめ

時間はあっという間に過ぎていく。気が付けば今年も残すところあと1か月。しばらく続いていた安定しない気候も、11月の最後の最後になって、ようやくキリリと晴れた空に寒気、といういかにも冬らしいモードに切り替わった。ここ数か月の間に、夏の終わり頃か…

どうせなら「枝葉」ではない議論を。

著作権法に限った話ではないかもしれないが*1、重要な法改正の話は得てして「夕刊」に載る。ということで、今日も昨年から続いている「ダウンロード違法化」絡みの記事が日経紙夕刊の社会面に掲載された。 「文化庁は27日、漫画などを海賊版と知りながらダウ…

「訴訟」は最善の解決策ではない。

知財、それも特許庁所管分野の領域の政策決定に関して、”異常事態”が起きている、という話を耳にしたのは、かなり前のこと。当時、自分が受けた印象は、一部の急進的な与党議員と政治色の強い所管官庁のトップが暴走している、というものだったし、嵐のピー…

悲しすぎる運命の悪戯。

「日本馬の日本馬による日本馬のためのジャパンカップ」が華々しく開催された今日の中央競馬。外国招待馬の不在を嘆く声は依然として多いのだが*1、当事者であるJRAのリソースが、「あのコウペンちゃんと馬を組み合わせる」という荒々しい”反則技”を使ってま…

全く同感、な英国発のコラム。

今やJAPANの日経新聞の傘下に入っている英国の名門紙、フィナンシャル・タイムズ。そんな関係もあって、彼らのコラムが日経の紙面を飾るようになって久しい。そういったコラムの多くは、いかにも英国的な、”知的面倒くささ”(笑)に満ちていて、一見するとベ…

始まったのに使えない悲しさ

先週末、朝刊の1面を飾ったニュースを見て、自分の心は一気に沸き上がった。 「シンガポールの配車サービス大手グラブは18日から同社の配車アプリを日本でも使えるようにする。日本交通系の配車アプリ大手ジャパンタクシー(東京・千代田)と連携し、ジャパ…

広げ過ぎた風呂敷をたたむとき。

前週の電撃統合発表から1週間も経たないうちに、正式に「基本合意」のリリースが出された。 「ネットサービス「ヤフー」を展開するZホールディングス(HD)とLINEは18日、2020年10月に経営統合することで基本合意したと発表した。ネット企業としては日本最大…

名物オーナー逝去の報が思い出させてくれたこと。

年末に向けてビッグレースが続く時期だが、そんな中、開催日当日に名物オーナー逝去のニュースが飛び込んできた。 「「アドマイヤ」の冠名で知られる近藤利一氏が17日朝、大阪市内の病院で亡くなった。77歳だった。近藤さんは今年7月9日のセレクトセール終…

「1+1」で「2」になるか?

昨日から世の中を賑わせている「一大経営統合」のニュース。 「検索サービス「ヤフー」を展開するZホールディングス(HD)とLINEが経営統合に向けて最終調整に入った。LINEの対話アプリの利用者は約8千万人で、ヤフーのサービスは5千万人に上る。金融や小売…

日本の競馬が目指すべき道。

ここに来て発表された「ジャパンカップ、外国招待馬ゼロ」というニュースがいろいろと議論を呼んだ週末*1。確かに今の日本の超高速馬場が、欧州基準とは大きくかけ離れている事実は否定できないし、お隣の香港が12月に開催する国際レースがあれだけ活況を呈…

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