2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年10月のまとめ

先月の終わり頃に想像していた以上に、めまぐるしくいろんなことが動いた10月だった。世の中に目を向けても、安保法制が一息ついて、TPPやらその他の法改正やら・・・と、寝かされていた諸課題が来年に向けて一気に動き出してきており、追いかけるだけで手い…

特許法「新・35条」をめぐる評価の食い違いをどう見るか。〜 L&T誌の座談会より

本年、知財業界における大きなトピックの一つになっていたのが、職務発明をめぐる特許法の改正である。経産省の力こぶが入っていたこともあり、タイトな審議日程の中で法改正こそ無事なされたものの、その“読み方”については、様々な意見があるところだし、…

いまだ見えない「新しいタイプの商標」の行方。

今年の4月に制度導入されてから、はや10日の間に、欧米の長い歴史に肉薄するような出願数を記録してしまい、多くの企業実務者に衝撃を与えた「新しいタイプの商標」*1。あれから半年が経ち、特許庁は満を持して、「新しいタイプの商標について初めての審査結…

もって他山の石とせよ〜著作権利用許諾をめぐる落とし穴

最近、これは面白い、と感じる大阪地裁発の判決が多いのだが、その極め付けのような判決が最高裁のHPにアップされた。「観光案内用のピクトグラム」の利用許諾をめぐるデザイナーと自治体の間の紛争なのだが、ありがちな契約に基づくありがちな利用場面で…

この道はいつか来た道。

“8月就活”の狂騒曲の余韻も未だ残っている中、朝令暮改とはまさにこのこと、と言わんばかりの記事が日経新聞の1面を飾っている。 「経団連は今年から導入した大学生の就職活動のルールをもう一度見直し、面接など企業による選考の解禁時期を8月から前倒し…

馬が主役になりきれなかった菊の大舞台。

東京では木枯らしが吹く中、競馬のカレンダーも、いつの間にか秋のG1シーズンに突入し、迎えた牡馬クラシック最後の一冠、菊花賞。ドゥラメンテが無事夏を乗り切っていれば、間違いなく三冠馬誕生の瞬間を目撃できるレースになったはずなのだが残念ながら…

潔さを称えるべきか、それとも・・・

今年はとにかくプロ野球の世界で大物選手の引退が相次いでいる、という印象が強くて、先月にもそのネタで記事を書いた*1ばかりだったのだが、ここにきて、さらに衝撃的なニュースが紙面を飾った。 「プロ野球巨人は23日、次期監督に高橋由伸打撃コーチ兼外野…

「独占」が崩れた後に残るもの

著作権等管理事業法が制定されてから15年。 音楽著作権管理の世界に、ようやく大きな地殻変動がもたらされつつある。 「音楽最大手の一角、エイベックス・グループ・ホールディングスが同協会に任せていた約10万曲の管理を系列会社に移す手続きを始めた。JAS…

これが「最後」とは思いたくないのだけれど。

下馬評通り、巨人の2勝1敗、という結果であっけなく終わったセ・リーグのCSシリーズ第1ステージ。昨年のファイナルシリーズでまさかの4連勝を成し遂げ、ペナントレースの7ゲーム差をひっくり返して日本シリーズに行ってしまった時は、嬉しいという気…

歴史を塗り替えた3勝。

世界ランクでは遥か上の存在だった南アフリカを終了間際の逆転トライで下す、というビッグサプライズで幕を開けたラグビーW杯。 厳しいスケジュールで臨んだスコットランド戦では大敗を喫したものの、サモアに続き、最終戦の米国にも勝利し、「3勝1敗」とい…

「TPP大筋合意」は著作権法をどう変えるのか?

“漂流”の可能性も取りざたされる中で、何とか「大筋合意」まで辿り着いた環太平洋経済連携協定(TPP)。 そして、これまでベールに包まれていた協定の内容が、徐々に報道でも取り上げられるようになってきている。関税の引き下げが話題になった翌日、一部の…

3年越しの決着の報に接して考えたこと。

2012年、国内では過去最大級の営業秘密侵害訴訟が提起された、ということで一躍注目を集めた新日鉄対ポスコの事件が、長い歳月を経てとうとう決着を見た、ということが、日経紙の1面で大々的に報じられた。 「新日鉄住金は30日、韓国鉄鋼大手ポスコなどを相…

google-site-verification: google1520a0cd8d7ac6e8.html