2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

便利な一冊

これまで、あったようで(気軽に手に入るものは)なかったなぁ・・・と思うのがこれ。 独禁法基本法令作者: 白石忠志出版社/メーカー: 商事法務発売日: 2007/10メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 独禁法関係の法令やガイドラ…

2007年10月のまとめ

今月のうちに、著作権分科会のパブコメ募集に応答したエントリーを残したかったのだが、無念にも叶わぬまま、今年も残り2ヶ月に突入しようとしている。 10月は、先月ほどの大ヒットはなかったものの、過去3番目のページビュー(25,000件強)。ユニークユーザ…

贅沢な悩み

日経新聞月曜日の恒例、「法務インサイド」で、 「受かっても職がない?」 というセンセーショナルなタイトルの下、司法試験合格者「3000人」問題が取り上げられている*1。 ここに来て、地域の弁護士会で「3,000人合格反対決議」なるものが出てきた、という…

玉突きのトバッチリ

昨日の天皇賞・秋、最後の直線が荒れた(笑)。 五十嵐冬樹騎手騎乗のコスモバルクがインの方でよれてカンパニーの進路をカット。さらにそこから外の方に次々と玉突きのように波及し、外から追い込むはずのアドマイヤムーンやダイワメジャーなどの有力馬が軒…

新刊書籍紹介

以前、「「知」的ユウレイ屋敷」で言及されていたように*1、丸の内OAZOにある丸善の品揃えは素晴しい。 普通ならエスカレーターで上っていかないと辿り付けない法律書やビジネス書が、入ったフロアにちゃんと並べられていること自体画期的なのだが、決して広…

ハードランディングな消費者行政

経営悪化が伝えられていた英会話学校の「NOVA」が、大阪地裁に会社更生法の適用を申請し、同地裁が財産の保全管理命令を出したことが報道されている。 あくまでスポンサーを探して再建を図る方向とはいえ、伝えられている負債額(439億円)や、講師に対する…

三ケ月名誉教授が文化勲章を受章。

三ケ月章・東大名誉教授の「文化功労者」選出のニュースを紹介したのはつい最近のことだと記憶していたのだが、それから2年経って、今度は「文化勲章」受章が発表された。 日経新聞には、以下のような業績紹介がなされている。 三ケ月章(みかづき・あきら)…

経済事件における「反社会性」

前日のエントリーに引き続き、日経新聞の『経済教室』コーナーから。 「経済事件と司法」というテーマの下、「下」として、清水剛・東大准教授が「反社会性を判断の中心に」というタイトルを付された論稿を寄稿されている*1。 日経のこのコーナーで、「上」…

溜飲が下がった論稿

日本経済新聞の『経済教室』というコーナーに、郷原信郎・桐蔭横浜大教授が、「刑事罰 制裁機能適正化を」というタイトルで寄稿されているのだが*1、この内容が実に興味深い。 最近では“コンプライアンス”の唱道者としてご活躍の郷原教授のこと、おそらく上…

裁判員制度の行方

2009年の実施に向けていろいろと話題になっている裁判員制度であるが、法務省が辞退事由を拡大する政令案を公表した。 その中身は、 「妊娠や転居のほか「精神上、経済上の重大な不利益が生じる場合」という包括的規定を設け、裁判官が辞退の可否を弾力的に…

儀式の意味

日経新聞スポーツ面の「スポートピア」コーナーに毎週掲載されている蓮實重彦・元東大総長のコラムがなかなか面白い。 様々な分野において造詣が深いことを窺わせつつ、時にウィットの利いた洒脱かつ痛快なコメントを散りばめる蓮実氏のテクニックは、コラム…

ささやかな疑問符

昨年に引き続き第2号が出た「東京大学法科大学院ローレビュー」。 掲載されている学生論文の中には、法科大学院の厳しいカリキュラムの合間で、よくまぁこんな力作を仕上げたものだ、と唸らされるものも見受けられるのだが、そんな中、ちょっと厳しめの批評…

セ・リーグのレベル

結果が出てから言うのも何だけど、上位3チームの中で、頭を使った野球をやっていたチームが1チームしかなかった、ということなんじゃないかと思う。 戦力的にどうしようもない状況で終盤を迎えたトラはともかくとして*1、大読売巨人軍の場合は言い訳が利か…

連敗ストップ

東大野球部が最終節、立大戦で3-1。 重信投手が8回途中まで4安打1失点の好投&自ら2打点、最後は継投で交わして勝利。 これで、「48」という長い連敗のトンネルを抜け、ようやく3年越しの勝利を掴んだことになる。 前に勝ったのは2005年秋の対早大(春の覇者…

ジレンマ

やりたいことがたくさんある。 というか、頭も回るし体力的にも少々の無理はきく今のうちにやっておきたいことがたくさんある。 でも、そうやっていろんな仕事を受ければ受けるほど、本当にやらなければいけない仕事がおざなりになっていくような気がして、…

周回遅れの改革・・・。

政府の行政改革推進本部専門調査会が検討している、公務員の労働基本権に関する報告案の内容が明らかになった、というニュース。 「公務員に人事評価や給与水準など労働条件を労使で定められる「協約締結権」を付与する一方、人事院による勧告制度を廃止する…

誰のための独禁法なのか?

前々から話題になっていた、独占禁止法改正に向けての公正取引委員会の基本方針が発表された。 プレスリリースの内容は、極めてシンプルなものであるが*1、単なる規制強化にとどまらず、訴訟法上の論点(不当表示に対する団体訴訟の導入、文書提出命令制度な…

精神的支柱たりうる一冊

予告どおり、中山信弘教授の『著作権法』を入手した。 まだ手元に置いて間もないこともあり、まっとうな論評ができるほど読み込んでいないのであるが、ざっと一通り眺めたところで、本書の特徴をざっとご紹介することにしたい。 時代的背景の反映 これまで中…

待望の新刊

そろそろ例のヤツが出る頃かと思って、某大型書店に足を運んでみたのだが、まだ入荷されていなかった。残念*1。 ・・・で、そのついで、といってしまうと大変失礼なのだが、並んでいた他の書籍の中で目に付いたものをいくつか挙げておくことにしたい。 実務 …

平板なモノの見方

イチイチ声を大にして指摘するようなことではないと思うが、最近気にしていたトピックについて、典型的な金太郎飴的表現を見つけたので、晒してみることにしたい。 日本経済新聞1面に掲載されている、「連合は非正規対策の実行を」をいうタイトルの社説。 …

告発のコスト

市町村職員による国民年金保険料着服問題で、ついに社保庁が強攻策に出た。 「市町村職員による国民年金保険料などの着服問題で、社会保険庁・宮城社会保険事務局は12日、保険料約28万円を着服したとして宮城県大崎市(旧田尻町)の三十代の元男性主事を業務…

法務部の役割

ボツネタでも落合弁護士のブログでも紹介されている朝日新聞の記事。 (http://www.asahi.com/business/topics/TKY200710100010.html) 善解すれば、現在の企業における「法務部」の役割が一応高く評価されているように読めなくもないし、いわゆる“朝日クオ…

今さら触れるまでもないが

WBCフライ級タイトルマッチ。よくやった内藤!!! あちこちで痛烈なコメントが寄せられているが、とりあえずここでは愛郷心あふれる以下の記事を紹介しておくことにしたい。 「試合前、亀田一家は内藤選手を「ゴキブリ」呼ばわりするなど「口撃」を仕掛けた…

注文の多い裁判所

無効審判の審決が覆ったくらいではもはや驚かない。 相変わらず、末尾に付された“苦言”が粋な、知財高裁第3部。 今回は、商標の類否をめぐる一事例である。 知財高判平成19年9月26日(H19(行ケ)第10042号)*1 原告:X(個人) 被告:株式会社光英科学研究…

華麗なる転身?

1日付ということで、新聞等でも既報されているとおりではあるが、官報に載るとやはり「おぉ」と思う。 内田 貴 法務事務官(法務省民事局総務課法務専門職)に採用する 任期は平成二十一年三月三十一日までとする 法務省民事局参事官に充てる(以上十月一日…

忘れちゃいけない。

本日は、ヤイコのニューシングル発売日である。 I Love You の 形/ハネユメアーティスト: 矢井田瞳出版社/メーカー: 青空レコード発売日: 2007/10/10メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (9件) を見る 決して派手な曲ではないし、爆発的に売れる…

私的録音録画小委員会中間整理(案)

最近いろいろと話題になっている、文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会の中間整理(案)を覗いてみた*1。 いろいろと突っ込みどころはあるのだが、一番ヒドイな・・・と思ったのが、統計データの使い方のいい加減さ。 例えば、「第2章 私的録音録画…

商標いろいろ(その7)〜「東京メトロ」の敗北

最初に審判を請求したときは“なんてことのない戦”だった(のかもしれない)。 そして、取消2005-31299号事件における特許庁の審決(平成18年12月5日)が出されるまでは順当に進んでいた(ように見える。少なくとも傍目には)。 だが、状況は知財高裁で一変す…

3連休

貯まった仕事を片付けようとしてはいるのだが、なかなか捗らない。 気がつけば両手一杯に抱えてしまったミッション。 まとまった休みに期待して後延ばしにしていた自分の見通しの甘さを憂うとともに、仮に全部完璧な成果を出したとしても、それが自身の将来…

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